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摘花如歌無選集《はなつまみてうたうごとくたれながし》5

     五、

 電網世界の幼年期よりの住人なればこそ、我幾たびかそしあるねっとわーくに要らぬほむらのあちこち立つを見ゆ。
 夜郎自大とはまさにかかるものにて、げに組しにくし。

 2019/02/28 17:52

  花や鳥
  風や月など詠みおれば
  人の怨みも買うまいものを

 2019/02/28 18:03

  花枯れし|伽藍<ぐゎ
  天平の仏の笑みに
  ひとり滂沱ぼうだ

 2019/02/28 21:40

  あやなせるれんげのそのにはねをたてやすめるてふのゆめをおもほゆ

 ひとりきりの自由な旅の一齣のひょいと出ずるもまた面白きかと。

 2019/02/28 21:59

  みちのくのじゃうどがはまにいしつみて
  わかったやうなかおをしてゐる

 2019/02/28 22:08

  手をみつめ三回ばかりくうを掴む
  何とりこぼし生きてきたのか

 実務教育の足らぬを思ふ一方、それに偏るもまた危ふし。

 2019/03/06 23:26

  人の愛し方とお金の稼ぎ方
  だけでいいから教えてあげて

 2019/03/17 00:20

  わたくしが失う熱を誰か得る
  理屈は分かるが
  面白くない

 2019/03/23 07:45

  足取りを刻む音にやサンダルの
  路地裏の果て死地未だ遠く

 2019/03/27 17:49

  その始め泣いて産まれてきたのだぞ
  無難に終わるなどと思うな

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