見出し画像

【詩のようなもの】 排熱 【過去詩】

【排熱】

黎明期を辿りながら
破れ崩れる栄華 巧言令色
尻窄む夢物語

急いで回ったあの道
滲んだ汗は焦りを加速させて
そのまま過ぎていく
何もなく

分別の仕方が分からない粗大ゴミ
僕の存在価値はまさにそれ
後処理の手間賃が傘増し
埃のように溜まる情熱と劣情

熱にうなされて
未だ利用価値のある部分を探しながら
怨みに動かされて

今も消えた希望に縋りながら
全てを忘れるように衝動的な見切り発車

理由云々は後付けで
まずは抑えきれない自分を排熱
マイナスから広がる夢物語を
この手でもう一度


最後まで読んでくれてありがとうございました。
過去の詩のようなものから再掲した作品です。
気が向いたら他の記事も読んでみてください。

水宮 青