見出し画像

姿勢#15 悪い姿勢がもたらす不調 体の冷え

悪い姿勢によって、体が冷えてしまいます。これから気温が下がっていくため、体が冷えることは、免疫力が低下してインフルエンザなどのウイルスに感染してしまうことにつながります。
今回は、体の冷えについて見ていきます。

■体の冷えが起こる原因

冷えも悪い姿勢が引き起こす不調のひとつです。
悪い姿勢をとり続けることで、血行不良を引き起こします。血行不良になると、血液がスムーズに体のあらゆる部分に巡りにくくなります。そのことで、体が冷えるという症状も起きてきます。

冷えは以下のような症状を引き起こします。

  • 肩こり、腰痛、頭痛

  • 下痢、便秘

  • 胃腸の働きが弱まることによる胃もたれ

  • 代謝が上手く働かず、デトックスできない

  • やる気がなくなりネガティブ思考に陥る

  • 老化現象の促進

このように冷えは様々な症状をもたらし、東洋医学では、冷えは万病の元と考えられています。万病をもたらす冷えの要因の一つが悪い姿勢です。

■冷えをもたらす生活習慣

冷えは悪い姿勢だけでなく、日常の生活習慣からも引き起こされます。以下のことが習慣になっている方は体が冷えている可能性があります。

  • エアコンの効いている場所で肩や足を露出した格好をしている

  • アイスや冷たい飲み物を毎日のように摂っている

  • 長時間同じ姿勢をとり続け、動かない

冷たい食べ物や飲み物を減らし、1か月に1~2度程度にすると、体の冷えを改善することができます。飲料物を摂取するときは、冷蔵庫で冷やされたものではなく、常温で少し置くことで胃腸への冷えの影響を減らすことができます。

冷えが慢性化すると、風邪や肺炎などにかかりやすくなります。
体が冷えることで女性特有の更年期障害の発症を早めたり、大変な病につながる場合もあります。気づいたときからできる限り冷えによる症状を進行させず、体を温かく保つようにしましょう。

  • 低体温症

低体温症とは、深部体温(体の中心部の温度)が35度を下回ることにより、体の機能を正常に維持できなくなる状態です。平熱の場合が36℃を下回っている人全員が当てはまります。低体温症は冷えが慢性化している状態です。そのため、風邪などの体の不調だけでなく、体全体にストレスがかかり
精神面にも影響が出てきます。


■体を温めるには

・正しい姿勢を保つ
正しい姿勢を保つことで、体内の血液の巡りを良くします。正しい姿勢を保つことで、手足の冷えを解消することも可能です。

・体を冷やす習慣を断ち切る
体を冷やす習慣を断ち切ります。
エアコンの効いた部屋ではストールを巻き、お腹には腹巻くようにします。また、ひざ掛けを掛けたりや湯たんぽを使用するようにしましょう。
そして、お腹、肩、足など露出の高い服装を避け、不必要に体を冷やさないようにしましょう。

・体を温める食材を摂る
内側からも体を温めるようにするのも効果的です。ハーブティーなども体を温める効果が高く、特に生姜が含まれるお茶には体を内側から温める効果があるので、利用しましょう。肉や魚などたんぱく質が多く含まれる食材にも体を温める効果があるため、積極的に摂りましょう。

すりおろし生姜

・お風呂でじっくりと体を温める
お風呂は体を温める一番効果的な方法です。40℃くらいのお湯に20分~30分ほど浸かり、体全体を温めましょう。このようにすることで、胃腸や体全体の冷えだけでなく、疲れやストレスも解消されます。できる限り、毎日お風呂に入るといいでしょう。


露天風呂


万病をもたらす「冷え」ですが、できる限り早めに対策をとることで、将来の自分の健康状態をより良い状態にすることできます。これから寒くなっていくなかで、インフルエンザなどの流行が懸念されています。姿勢を正すなどの対策で「冷え」を解消して免疫力を保っていき、これから先の秋、冬も元気に過ごしていきましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?