水野ねじの作詞入門

水野ねじ。シンガーソングライター。 このnoteでは過去発表した楽曲の詞の解説を中心に…

水野ねじの作詞入門

水野ねじ。シンガーソングライター。 このnoteでは過去発表した楽曲の詞の解説を中心に作詞について書いていきます。 1stアルバム『songwriter』発売中。 弾き語りEP『room music』配信中。ご連絡mizunoneji.1026@gmail.comまで。

最近の記事

雑記(2023.9.27)

関西広島ツアー終了。 一日目京都 sense of wonder二周年パーティ 松尾翠さんの朗読の後ろでギターを弾いた。伴奏は未経験で正直不安でいっぱいでしたが、翠さんが優しく合わせてくれて気持ち良くギターを弾くことができた。 言葉に音楽が乗ることの大きさを僕は知っている。この世で一番好きな声を横に聴きながら、その声をもっと心の深いところに届けるために心臓でギターを弾いた。ずっと好きだった翠さんは眩しかった。 二日目京都 一日目の楽しさを引きずってホテルに籠る。3行だけ詞

    • 夏風邪

      先日発表された新曲「夏風邪」 風邪をひいた男女の生活を書いた歌です。 1stアルバムを発売した2018年から久しぶりにバンド録音された本曲、宣伝がてら解説をしていきます。 -------------- 夏風邪 寝る前の薬はもう飲んだ? 同じベッドで熱を持つ体 夏風邪ぽっちでさよなら言わんでよ こんなんじゃ死なないよ うつしたっていいからね ぬるい日々 アツいちゅーで 唾液に混じる愛が体にいきわたって 辛いやつ食べて 毛布も出しちゃった 二人あったまっていけない汗をかいて

      • 雑記(2023.5.29)

        5月26日 夜行バスで京都到着。 朝からメシアと人人夏子ちゃんととあるレコーディング。京都の街を案内してもらい、たくさん歩いた。京都は東京に比べて空が高い。空が高いと必然地面も地面たり得るように感じて、アスファルトで舗装された道でも土を感じながら歩けたような気がした。 その後一人で三条六曜社地下店へ。オクノ修さんからふっとCDを貰う。今まで幾度となく六曜社に通ってきたけど、オクノさんから物を貰ったことが初めてだったので舞い上がり珈琲を溢しそうになる。家宝にする。 京都でや

        • アバズレと毛布

          「songwriter」の7曲目に収録。もろに加地等さんの「君のスパゲッティー」リスペクトインスパイアです。 アバズレと毛布を皮切りにこういう世界観の歌をたくさんつくりました。 モデルの女の子は昔付き合っていた美大生の女の子。ヤリマン、アバズレとよばれるような女の子で、心が不安定だった。 ---------- アバズレと毛布 ドアを開けると芸術の匂いがした 半ばやけっぱちに散らかった部屋 やけっぱちになった君に招かれた 僕の顔は期待で汚れていたかもしれない 身の上話をし

          激情

          ファーストアルバムを作るにあたって一曲目にするために書き下ろした歌です。「songwriter」一曲目に収録。 アルバムの始まりはずっと大事にしてきた弾き語りにしたくて、そこからバンドサウンドに繋がるような構成に。 出だしの"携帯電話を捨てた"というフレーズと、構成、なんとなくのメロディだけは出来ていて、一曲目が必要になったので本腰を入れてつくりはじめた感じです。 割と渾身のメロディだったのですがそれに見合うテーマがなかなか見つからずずっと重い腰があがらない、恋愛でもない

          ピンサロ

          「songwriter」の2曲目に収録。初っ端からどうなんだって選曲ですが割と僕の中では代表曲っぽい顔をしているので1発目に解説します。 まず僕の歌全部に言えることですが、豊田道倫さんと加地等さんの歌にはめちゃめちゃに影響を受けています。この世に歌にしちゃいけないことなんて一つもなく、そういう歌こそいい歌かもよと教えてくれたのが二人の歌で、僕を歌キチガイにした人たちなので聴いたことがない人は聴いてみてください。いえい。 ピンサロですが、これはほとんど経験、実話をもとにして

          水野ねじの作詞入門

          まず作詞入門なんて大それたタイトルで始めたnoteですが、俺が作詞を教えてやるとか俺の作詞が正解だとか言う気は全くなくて、このnoteでは僕が今まで発表してきた歌をだいたい1フレーズごとに分けて、歌ができた背景、こだわったポイントや意図、言葉の選び方やら参考にしたもの、色々なことをできるだけ隠さずに全部解説していこうと思っています。 がっつり参考にしてくれてもいいし、ただ読んでくれるだけでも。作詞に正解はなく、あくまで僕の作詞について書いていきます。 じゃあなんでこんなも

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