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「ジャズの醍醐味はアドリブ」がやっとわかったかも

先週の金曜日、コルク佐渡島庸平さん @sadycork がこんなNoteをあげていらっしゃいました。

この

本題から離れているテーマが本題ときれいに結びついた時、面白く感じやすい。だから、ぎりぎりわかる離れた話題を考える。

「なるほど~」
確かに、きれいに結びつくと「そういうことだったのか~」と新鮮なワクワクがあったり、「もやもやしていてたことがスッキリした!」と自分では整理しきれなかったことが言語化されうれしくなったりするな~、と思い「スキ」させていただきました。

その週末、少しジャズを聴いていた時に、
「”ぎりぎり離れた話題” を アドリブ と考えればいいんだー」と
佐渡島さんの考えとジャズが頭の中でくっついたので書いておきます。

「ジャズの醍醐味はアドリブ」とよく聞きます。
あらためてネットを見てもこんな風に書かれています。

ジャズの最大の特徴は、(ソロパートによる)アドリブ(即興演奏)です。(中略)アドリブ部はテーマ(基本のメロディー)に挟まれており、「テーマ→アドリブ→テーマに戻る」という流れを基本とします。これはビ・バップの典型的な特徴でもあります。楽譜に縛られずに自由に自己表現していくアドリブの中でジャズは発展しました。YiaoWang 基礎:ジャズの特徴 よりhttp://yiaowang.web.fc2.com/hobby/jazz/basic_0103.html

アドリブは引用にある通り、ジャズの構成では以下のような位置になります。
「テーマ → アドリブ → テーマ」

これを、佐渡島さんの考えにあてはめると
「本題 → 本題からはなれている話題 → 本題 」
と言えるかと。(すみません、かなり無理無理かもしれません)

「アドリブ = 本題からぎりぎりはなれた話題」

こう考えると「ジャズの醍醐味はアドリブ」とよく言われるのも納得できませんでしょうか。アドリブで、テーマ(のメロディ)からぎりぎりはなれた展開をしていたのがキレイにテーマ(本題)につながった時に大きな高揚感がある、それを楽しむのがジャズとしたら。

(参考)アドリブとは:テーマ、コード進行から発想し行う演奏

文字ではわかりづらいですよね
この曲で説明します(ざっくりですが)

0:00~0:30 テーマ
0:30~2:59 アドリブ①(piano~ベース)
2:59~3:28 アドリブ②(drumとかけあい)
3:28~   テーマ

まず、曲の基本メロディであるテーマでスタート。キャッチーなフレーズの反復がカッコイイ。
ベースのビートがクールになり、ピアノのアドリブ①に突入。空気がリリカルに変わり、緊張感のある演奏がピアノを主役に展開。
ドラムとピアノがかけあうアドリブ②、ぐいぐいたたみかけられます。
ドラムの「タタタタタタタタタ タン!」の後、1テンポ間があって見事、キャッチーでメロディックなテーマにつながりラストへ。

同じ曲でも演奏者が違えばアドリブも違い、テーマへのつながり方も違います。そこに良さを感じ「どうつながるんだろう」と展開を楽しむことができます。(同じ曲、同じ演奏者、同じメンバーでも即興なので毎回違うようになり、それを楽しむこともできます。)

同じ曲ですが、演奏の映像があると、アドリブとテーマの展開がわかりやすいかも、ということでコチラ

0:00~0:30 テーマ
0:30~1:50 アドリブ(piano)
1:50~3:03 アドリブ(bass)
3:03~3:53 アドリブ(drumとのかけあい)
3:53~   テーマ

僕は、この2つのYouTube動画、「テーマからこんなに離れちゃうの?」というアドリブを「本題(テーマ)にキレイに結びつく」ことを期待して聴いていみたら、テーマに戻ったところでかなり満足感が得られました。

「ジャズの醍醐味はアドリブ」

30年くらい前から耳にしていたこの言葉がやっとわかった気がしたのでした。


(注意)
「文章」は、「離れている話題」より「本題」の方が分量が多いのですが
「ジャズ」は、本題のテーマより、アドリブの方が分量が多くなる傾向があります。そこは何卒ご容赦ください。


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