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正統派ジャズというスタイルはそのままに

セシル・マクロリン・サルヴァント( @cecilesalvant ‏)の @cottonclubjapan ライブが大変よかった。アーロン・ディールのピアノトリオといっしょに繰り広げられた変幻自在な歌世界は「正統派ジャズ」なのに「聴いたことがない!」音楽でした。

「なんで”聴いたことがない”んだろう?」「なんで”イイ”んだろう?」
例えば、ヒップホップと融合〜、みたいなスタイルとして”聴いたことがない”じゃない
スタイルは”正統派ジャズボーカル”なのに…。

ライブの帰り道、いっしょに行った奥様(ボクチビのママ)が
「マクロリンって歌ってないように歌うよねー、スゴイねー」って。
この一言、その時は
ジャズにほとんど馴染みがない人も”スゴイ”って感じられてよかった、
と思ったくらいだったのですが後で先ほどの?につながりました

おうちに着きお風呂に入っている時「は!」ってなったんです。
「伝え方だー!」「歌、音の伝え方が新しいんだ!」
「歌ってないように歌ってる」ってすっごく”自然”なんです。
歌ってます。歌い上げています、想いを込めてます、こんな感じがない。

話しかけてくれてるみたい。

歌っているセシル・マクロリン・サルヴァントと聴いている私の間に境界線がない。
”自然”だから、聴いてる感もない、そんな感じです。
この感じが”聴いたことがない””イイ” だったんでは、と気づいたんです。
境界線がない から音楽がその場にいる人に自然に入っていく(沁みる)、
ジャズに馴染みがある、ない、も関係ない。

昔から今もジャズって
・オリジナルの新曲はそんなに重要じゃない
・有名な曲”スタンダード”を演る傾向
・自由でいい
こういう音楽です。
つまり、アップデート、更新するのがジャズ。
更新は得意なのです。

これからは「どうやって聞く人との境界線をなくすか」で
ジャズをアップデートしていくことが
ジャズを新しくしていくことであり
たくさんの人にリーチしていく方法かな、と気づかせてもらいました。

まずは、Cécile McLorin Salvantとアーロン・ディールを聴いてみてください。
ライブが一番いいのですが機会が少ないのでYouTubeで是非。
DVDとかCDよりも雑多に聴けるYouTubeの方が「境界線のなさ」を感じられオススメです。
ホントのホントは、ライブを体験するのが一番ですけど(^^)


サラ・ヴォーン、フランク・シナトラでも有名なスタンダードを歌う

野外のフェスティバルでも変幻自在

Aaron Diehlピアノトリオ、こちらも素晴らしい


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