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ただしい生活

朝、カーテンの隙間から漏れる光で薄目を開ける。否応なしに新しい日の始まりを教えてくる光を無視するように、私は布団をかぶり、ベッドに転がるぬいぐるみを抱きしめる。うるさいスマホのアラームを何度も消して、また目を瞑る。

新しい生活様式、なんてテレビではやっているけれど、なれない仕事にプライベートを忙殺されてる毎日には無縁な気がする。休みの日は昼過ぎまで眠り、最後の力を振り絞って洗濯機を回し、掃除機をかける。のんびりとスーパーまで歩いてご飯を作り、近所の銭湯(人が少ない)に出かけ、一日を終える。

また6月でひとつ歳を重ねた私は、もう立派に年齢的にはいい大人になった。誰に言われるでもなく部屋を綺麗にし、ご飯を自分で作り、税金を収める。ふと自分はちゃんと大人になったんだなぁとしみじみと思う。


けれどずるい大人だから、先生をやっている私は子供たちに甘いものを食べすぎてはダメ、夜更かしをしてはダメ、なんていうくせに、日付を超えてもお酒を飲んでしまうし、昨日なんて夕飯をちゃんと食べずに冷凍庫のチョコ2つを口に入れてベッドに入った。

正しい生活

正しい大人


どことなく矛盾を感じる、7月の休み。

なんて、たまにとりとめのないようなことを書いてみたくもなるのだった。おしまい。

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