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コーチの母が子育てで大切にしている5つのこと

現在、わが家には小2になりたてほやほやの男子が1名おります。
コーチとしてのあり方や関わり方が、子育てに生きているってことは結構、いや、かなりあります。
今回は、ママ友さんからも聞かれたりする、このことについて書いてみることにします。


【そもそも話】わたしの子ども観

「コーチとして」を話す前に、過去の学びや経験の中で創られてきたわたしの子ども観がこの話には欠かせないので、まずは、そこから。
2つあります。

<子ども観①>保育を学ぶ中で得た「子どもは小さな大人ではない」

保育士を目指す人なら必ず通る、ジャン・ジャック・ルソーの「エミール」。
その中で「子どもは小さな大人ではなく、子どもは子どもである」と書かれています。
子どもは、大人の付属品でもなくて、教育によって成長するという考え方。

<子ども観②>教育サービスの会社で働く中で得た「子どもは未来からの留学生」

前職のベネッセ時代。創業社長が「子どもは未来からの留学生」と言っていたと聞いてきました。
子どもたちは未来からの預かりもので、未来のために大事にされるべき存在という考え方。

どちらにも共通しているのは、大人に所有されたり、誰かに付随している存在ではなく、「ひとりの人として」尊重されるべきってこと。
これがわたしの中に揺らぐことなくあります。

コーチの母が大事にしている5つのこと

その子ども観もふまえつつ、コーチングを学び、実践する者として、子どもに対する視点や関わり方で大切にしていることはたっくさんあるのですが、書くにあたって5つにまとめてみました。

①可能性のある存在と見る

これは、THE コーチングって感じですが、わたしが実践しているコーアクティブ・コーチングの大事な人間観「人はもともと想像力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である」から大きく影響を受けているものです。
子どもだから、できないことはある。だけど、それは成長過程だからなだけで、何もできない存在ということではない。
可能性のある存在として見ることで、子どものことを待つことができたり、なんでもやってあげないとという気持ちはあまり湧いてこなくなります。

②子どもの邪魔をしない

これは妊娠中、未知の出産・育児に向けて、自分自身がコーチングを受けながら向き合い続けてできた軸。
子どもの人生とわたしのそれは別のもの。わたしは、子どもの代わりに子どもの人生を生きることはできない。
そこの線引きをはっきりさせておくことは、すごく大切だと思っています。
経験や体験の中から学んだり、親から問いかけられることによって、「自分」を創っていってほしい。
だから、やたらと口を出したり、やってあげたりして、子どもの成長の機会を邪魔しない親でありたいと思っています。

①②のイメージは、サッカーのスタジアムの感じなんですよね。
子どもは、プレーヤー。フィールドにいる。
親はと言えば、サポーターとして観客席にいる。
思いっきり応援はするけど、もしサポーターがフィールドに降りていったら、試合が止まるじゃないですか。だから、いくら心配でもそれはしちゃいけないの。
親は経験する機会を奪って、子どもの人生を乗っ取ってはいけない。
そうしなくても、彼らは自分でどうにかする力を持っている。

失敗したっていいんです。そこに学びがあるんだから。それは、むしろ人生の糧になる。

③自分で選ぶ:あなたはどうしたいの?

日々は、小さなことから大きなことまで選択の連続。
自分らしい人生を生きていくためには、自分を主語にして「自分はどうしたいのか」をいつも考え、選択する必要がある

だから、しゃべれないくらいの時から、スタバへ行って「ミルクとりんごジュースどっちがいい?」とか聞いていました。
あなたには選ぶ権利があると伝わってほしかったので。
習い事とかも「これやったら?」ではなく、「こういうものがあるけど、どう思う?」と聞いて、本人に選んでもらうようにしています。
わたしの意見を伝えたくなった時は、「おかーさんは、こう思う」とあくまでも押し付けにならないように自分の意見として伝えています。

④待つ

大人と子どもでは時間の流れが違いますよね。
大人は効率的・合理的に生きてる時間が多い。でも、子どもはそんなこと考えていなくて、大人が思う無駄の中にいろんなものを見出している。
大人は直線で進みたいけど、子どもはくねくねしたり、ゆっくりじっくり自分のペースでやりたい生き物。

だから、親が待てないっていうのは、好奇心や創造力、自分でできるようになることの芽を摘んでしまうことになると思うのです。
だから、「待つ」ことを大事にしています。

例えば…
・子どもが寄り道したがったら、可能な範囲で待つ。(好奇心を広げたい)
・先回りして「あれ持った?」「これやった?」と言わずにとりあえず待つ。
→「ハンカチ持った?」とすぐ言わずに思っているより少しだけ長く待  
 つと、自分でちゃんと入れたりする。それをいつも先回りしちゃうと、彼らのやる気は摘み取られちゃう。
・何かを伝えて、即返事がなくても少しの間待つ
・大人の感覚や価値観だと、意味ない・もったいないと思うことも、一旦見守る
→折り紙を大量にぐちゃぐちゃに丸め始めたら大人は「もったいない!」と思ったりするけど、見守ってたら山盛り作って「カラフルな雪〜」なんてクリエイティビティのあるキュンとするものを見れることがある。

でも、待てない時もありますよね。
そういう時には、ちゃんと子どもに説明するようにしています。
「歯医者さんのお約束の時間だから、今日は寄り道できないんだ。ごめんね。明日は(帰りは)いいよ」みたいな感じで。

⑤親という存在も完璧ではないことを体現する

ここまでいろいろ書きましたけど、いつもいつでもできてるかってそんなことないんです、人間だもの。
そして、ホルモンに影響されまくって、そうはしたくないけどイライラせずにはいられない!とかもあったりする。
でも、親のそういう姿も子どもの材料になればいいと思ってます。
「おかーさんも大人だからって、完璧じゃないし失敗しちゃうことあるんだ」ってペロっと言って。

鬼ババのようになった時には、後で謝る。
でも、謝ることすらできない時がある。
でも、それも「ごめん、さっき謝れなかった」と材料にする。
それでいいんじゃないでしょうか。親になったからって、親としての在り方や経験は、少しずつついていくものだと思うので。

息子が「おかーさんも失敗することあるんだね」と言ったことがありましたが、子どもからは大人って完璧な人って見えているんですよね。

だから、大人でも、おかーさんでも失敗したり、間違ったりすることがあると伝えることは、子どもにとって、チャレンジするハードルを下げることになると期待してます。

子どものことになると、熱弁ふるっちゃうので、過去最高の文字数になっちゃいました。
少しでも、参考にしてもらえることがあればうれしいなって思います。

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