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使い古された言葉だが、思いは届く

昨年退職して、ほぼ丸一年経ちます。
結論から言うと、ようやく内定を頂くことが出来ました。

思えば、まさに七転八倒したこの一年でしたが、きちんと結果を出すことが出来ました。
この間、自分自身の無知、世間知らずを露呈する出来事ばかりでしたが、
それだけじゃなく、
「医療の常識は、世間の非常識」
なことが多いと痛感しました。

履歴書や職務経歴書の書き方やメールの文面などのお作法など、通り一遍のビジネスマナーだけではなく、面接での対応方法やスーツの着方など細部に渡る常識まで、本当に自分は何も知らなかったなと思い返しています。

「熱い思いさえ持っていれば大丈夫」
と考えていた昨年まで、まさかこれ程困難を極めるとは思ってもおらず、
日々、「なんであかんのやろう・・・」と泣きべそをかくテンションに至るような38歳男でした。
35歳転職限界説が頭をよぎりつつ、
「いや、そんな迷信は打ち砕く!」
と語気を荒くすることだけで自分を保つ日々。

それでも、
京都で落ち、東京で落ち、書類選考で落ち、面接で落ちまくる。

「思いだけじゃだめや。もっと知識をつけないと」
と、やみくもに書籍を読み漁ったり、ネットで有用と思われる記事を読みふける日々。
少々語彙力も身についてきた頃、それをスキルとして相手と対話し、それなりな顔で自分を語る。

でも、結果は惨敗。
こんなんばっかりでした。

今年に入ったころ、このような流れの中で、
一種の「既視感」に気づきました。

「あれ?この感じ前にあったような気が」
「あれ?この言葉また出てきた」
「この業界で話題になるテーマは大体この範囲やな」

取り留めもない書籍あさりや、日々思いに浸るという地道な作業でも、やり続けた、継続してきたことによるアウトプットだのだろうと思いました。

そして、いかに自分がその書籍や記事達から、いわゆる「借り物」の言葉を自分事のように使用してきたのかに気づきました。

先日、ある昔の友人夫妻の家に遊びに行きました。
そこで自分がやりたい道の話をしていた所、
夫は興味を示し、「それおもしろいね!」
と言ってくれました。

でも、妻の方からは、
「今のわかるの?私全然わからへん。
たぶん、もりけん(僕)は言いたいことがいっぱいありすぎるんちゃう?」

と。

現代社会はオープン化が進んでおり、異なる分野の知見をうまくミックスしていかなければ新しいビジネス領域を開拓する事は出来ない。
専門的な内容を専門外の人に適切に説明する能力に欠ける人は、むしろ専門家としての能力が不足していると評価するぐらいの意識改革が必要である。

まさに痛恨の一撃、
でした。

最後(最新)の面接で意識したのは、
“ゆっくり話す”、“笑う”、“話をしっかりきく”、“カッコつけない”
でした。
加えて、
“自分に正直に”、“知らないことはしったかぶりをしない”、“借り物の言葉は使わない”
を重ねて。

結果はお伝えした通りでした。

もちろん、意識してインプットや勉強をしてきたことにより、1年前と比較して見識が深まったことはあると思います。

ただ、意識する内容は、そう変わってないと。
むしろ、より、自分に正直に素直になるということを意識したのかも、
知れません。

・失敗は成功の母である。
・頭の作業はインプットとアウトプットと“寝かせる”(熟成期間)
・いつも素直に。
・人を大切に。

この一年で身についたかどうかはわかりませんが、
いい一年でした。
本当にいいリハビリ期間になりました。

まだ、
スタート地点に立ったまでですが、
とりあえずは、夢に日付を入れることが
出来そうです。

「熱い思いさえ持ってれば大丈夫」
少し修正して、
「熱い思いさえ伝えられれば大丈夫」
ということにしておこう。

いつも読んでくださって感謝します。 医療業界のアグリゲーターになれるように頑張ります。