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[OldCityBoy的「アート」鑑賞] "考える像"、を考える

"考える像"で有名なのが、ロダンの"考える人"です。

ロダンの"考える人"

が、実際、これは考えているのではなく、生命の誕生を上から見下ろしながら物思いにふける創造主ってご存知でした?

実は”地獄の門”で生命の誕生を上から見下ろしている

詳しくは下の記事で記載したので、読んでいただけると嬉しいです。


ということで、"考える像"の実は…、は考えるのはとても面白いのですが、実は"考える像"は東洋では仏像の表現にて非常にポピュラーな形で、皆様も半跏思惟像なるものを見たことありませんか?

東京国立博物館 法隆寺宝物館にある半跏思惟像

この半跏思惟像、人々を救済する方法を考え思索にふける様子を表現している、と一般的には言われるようなのですが、自身が考える実は…、は、
悟りを一時的に開く方法を示したもの、
なのではないかと考えています。

というのも、下の記事でも述べたのですが、"仏教"は宗教ではなく煩悩を取り去る方法を追求する学問であり、"仏様"は煩悩を取り去ることを体得した、つまり悟りを開いた状態の人間を具現化したものなのです。

半跏思惟像も仏像なので、上の仮説が正しいとするならば、悟りを開いた状態の人間を具現化したもののはずで、このようなポーズをとると悟りを開ける、と教えるための像のはずです。

例えば、仏像でメジャーな下のような足を組んだポーズは、悟りを開くためのメジャーな方法である瞑想のやり方を示したものだと認識しています。

一般的に、瞑想をするときは足を組むように教えられる。
よって、このポーズの仏像は、瞑想のやり方を示したものと考えられる。

じゃあ、半跏思惟のポーズで具体的にどうやって悟りが開けるの?、に対する自身の答えは、
考える行為自体でマインドフルネスに入る方法、
を示したものではないかと。

半跏思惟のポーズでマインドフルネスに入る

マインドフルネスとは、現在の何かに全集中することでストレスから解放される手法と認識していますが、たとえば、小さいころゲームやってる時間は勉強の辛さとか余計なことを一切考える必要がなく、時間がとても短く感じた経験はありませんか?

ということで、人間は特定の何かに全集中しているとあらゆるストレスから解放され(というか煩悩を忘れる)、その時は悟りを開くことを実現できる生き物で、よってマインドフルネスがストレス軽減に役に立つ、と一般的に言われている理由だと考えています。

でも大人になるとゲームにそれほど集中できず(というかこの仏像が作られた時代にゲームはない…)、もっと万人がマインドフルネスに入れる方法なないの?、に答えるのが半跏思惟のポーズです。

具体的には、
何かを夢中に考えると煩悩を忘れられる!
を示したものかと。

どういうことかと言うと、"気合入れて考えるぞ!"モードの時って、なぜか片足を上げたりしません?(自身はします)。そして、考えている最中は、あらゆる雑念が消え去り、その間は非常に充実した時間を過ごせません?

ということで、半跏思惟のポーズは、何かを集中して考えることにより一時的に悟りを開く状態に入れることを示した教材、だと自身は考えています。

こんな感じで、"考える像"って何考えてんだろう?、なんてことを考えている最中は、自身もマインドフルネスに入れた記事でした~。

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#マインドフルネス #東京国立博物館 #アート #仏像


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