【無料記事】あるフリーランスの納税スケジュール〈全体像〉
今日の話は、
知っている人には当たり前の話かもしれませんが、
まだフリーランス・個人事業主になったばかりで、
納税の経験が浅い方には
驚く内容かもしれません。
私は現役で実務をしていますので、
このような計算はかなりの頻度でしていますが、
いざ、自分がその納税する立場になったら、
愕然とするだろうなと想像します。。。
やっぱり、知らないと怖いなと。
今日は2021年4月5日ですが、
この時期は、確定申告の作業が終わって
ほっとしている方も多いのではないのかなと思います。
でも、実はここからが納税の本番。。。
4月から毎月のように
各種納税通知がやってきます。
今日は、その全体像をお話ししたいと思います。
少しでも、考えるきっかけになれば
この記事に意味があるのではないか、、、
そんな思いで書いてきますので、
どうぞお付き合いください。
それでは、この記事で書く内容です。
1、今回のフリーランスのケース
まずは、今回事例として挙げる
フリーランスの方のケースをご紹介します。
もちろん、個人情報の関係がありますので、
数字の方は、ある程度近い数値に
丸めてありますので、ご了承ください。
◆業種:サービス業
◆所得区分:事業所得
◆年間売上:2,200万円(消費税込)
※平均月間売上183万円
◆事業専従者:妻1名
◆扶養親族:無し(配偶者のみ)
◆所得税申告区分:青色申告
◆消費税課税選択:簡易課税
◆財務内容
売上高 2,200万円
青色申告特典控除前所得金額 1,000万円
専従者給与 △300万円
青色申告特別控除後の所得金額 635万円
◆所得控除
社会保険料控除 100万円
聞きなれない税務用語については、
次回以降の記事で
分かりやすく説明しますので、
まずは全体像をとらえてみて下さい。
2、各種税金の年間合計額
上のケースから、次のように
各種税金が算出されてきます。
金額は、年間の金額となります。
各種税金は、年税額を
何回かに分けて納めていきます。
◆所得税 557,900円
◆市県民税 497,500円
◆事業税 205,000円
◆消費税 1,000,000円
◆国民健康保険税 1,039,200円
◆源泉所得税 78,360円
年間合計金額 3,377,960円
どんな感想をもたれましたか?
所得(利益)で1,000万円儲けても、
そのうち、約3割以上が
各種税金で消えていきます。。。
だからこそ、合法的に「節税」があり、
フリーランス・個人事業主には
「必要経費」が認められています。
この辺の話は、別の機会にしますね。
3、月別の納税スケジュール
この記事の最後に、
上で算出された各種税金を、
どのようなタイミングで納税しなければならないのか、
説明してきます。
国税(国に納める税金)は
下のようなスケジュールになります。
地方税(地方に納める税金)は
各自治体により若干異なりますので、
ご了承下さい。
ちなみに、
国税 →所得税、消費税、源泉所得税
地方税 →市県民税、事業税、国民健康保険税
を指します。
では、ご覧下さい。
◆4月
所得税 確定納税 182,100円
消費税 確定納税 500,000円
◆5月
(特に無し)
◆6月
市県民税 1期分 124,300円
◆7月
源泉所得税 39,180円
所得税 予定納税 185,900円
国民健康保険税 1期分 129,900円
◆8月
市県民税 2期分 124,300円
国民健康保険税 2期分 129,900円
事業税 1期分 102,500円
◆9月
消費税 予定納税 500,000円
国民健康保険税 3期分 129,900円
◆10月
市県民税 3期分 124,300円
国民健康保険税 4期分 129,900円
◆11月
所得税 予定納税 185,900円
国民健康保険税 5期分 129,900円
事業税 2期分 102,500円
◆12月
国民健康保険税 6期分 129,900円
◆1月
源泉所得税 39,180円
市県民税 4期分 124,300円
国民健康保険税 7期分 129,900円
◆2月
国民健康保険税 8期分 129,900円
◆3月
(特に無し)
いかがですか?
次回以降の記事で、
各種税金の詳細を説明してきますので、
もしよければ、ご覧になって下さい。
今日の投稿はこれで終わります。
ありがとうございました。
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