恋愛って、楽しいけど、のめりこむほど彼のことしか考えられなくなる。彼なしじゃ何をしても楽しくない。

「１人の時間がほしい」「自由な時間がほしい」
そんな男心もなんとなく知ってるけど、温度差を感じる。

わたしのこと好きじゃないの？
興味ないの？

あれ、わたし、
いつのまにか依存してる……？

そんな焦りに、悶々と向き合い始めた子羊のみなさま。お察しの通り、彼の興味の矛先は、あなた以外にも向いてますね！！

やっぱりな〜！！ギャーーース！！と、のたうちまわる前に、今日はちょっと、依存という恋の病に向き合ってみましょうね。

依存の原因は【自己肯定感の低さ】なのか

依存する原因として、自己肯定感の低さって必ず挙がると思うのですが、それは確かに間違いではない。

『彼にばかり依存しないで、依存先を分散してひとりの時間も楽しめるいい女になるべし♡』といった助言は、すでにあなたのまぶたにうんざりするほど焼き付いていることでしょう。

で、す、が。

それが難しいから悩んでるんだよね！！

これってさ、問題なのは、「もともと自己肯定感が低い人間だから彼に依存する」というより、「恋愛中の自己肯定感は、彼にもっとも左右されてしまう」ってことなんだと思うんですよ。

『自分ではなく、他者に認められたい』という承認欲求や自己顕示欲は、男女関係なく誰しもが持っているものです。

自己肯定感を上げ、自信を持ち、承認欲求を満たすためには、他者との関わりが必要不可欠。

・集団に所属すること
・SNSでつぶやくこと
・ゲームでハイスコアを出すこと
・誰かを助けること
・何かの価値を誰かと共有すること
・評価に値するものを創造すること

などなど、様々な手段を用いて、人は自分の価値を見出そうとします。

１番自己肯定感が上がる出来事って何なのかって言うと、「自分が高く評価している人間から、自分を高く評価されること」なんですよね。

今のあなたにとって、それが『彼』なわけで。

依存が強化されるメカニズムは、下記の３つが関係しています。

① 報酬（快楽や安心、多幸感）
② 不安（失うことへの恐れ）
③ 緩急（手に入ったり、入らなかったり）

これは男女問わず人間の性質なので、もちろん、彼女に依存する男性だっていることでしょう。

なのになぜ、恋愛してると彼！彼！彼になっちゃう女性のほうが多いんでしょう？

それは、
恋愛において、男女の傾向として下記のパターンが多いから。

☑ 男性は、女性を追いかけ、手に入れると落ち着いていく。
☑ 女性は、関係が深まるにつれて愛情が増していく。
☑ 男性より女性のほうが愛情の増減に敏感で、不安になりやすい。

多くの男性は、恋人との関係が落ち着いてきたら、四六時中一緒にいたい、朝から晩まで連絡をとりたいとは思わないのがデフォルトです。

むしろ、恋人の存在を糧に、安心して他のことを楽しみ始めちゃう。

💮仲間同士で何かを楽しむ
💮ゲームや映画に集中する
💮仕事をバリバリこなす
💮新しい趣味に挑戦する
💮スマホをいじってだらだらする

その生活の一部として同列に、
💮恋人と過ごす

って選択肢がある感じ。
だから、休日や暇な時間をすべて恋人に費やしたいとは限らない。

逆に、女性はほかの予定を蹴ってまで彼を優先する人が多い。

恋する乙女にとって、恋人と愛し愛され過ごす時間というものは、ほかのどの趣味より刺激的で幸福。今まで時間を費やしていたものへの興味すら薄れるほどに。

男性は、恋人はもちろん、他の異性、仕事仲間、友達、あらゆる他者の評価で自己肯定感を上げられる。
仕事や趣味や仲間、といったいろんなものでわりと均等に構築されている。

甘い蜜、いっぱいある。
ぜんぶおいしい！！

ポイントは、恋愛中の女性にとっての『他者』は、恋人こそ至高！！になっちゃうってこと。

ほかでも上がらないわけじゃないけど、愛する彼に価値を認められ、求められることこそが女性にとってはダントツで甘い蜜になっちゃうんですよ。

その上、不安になりやすさが相まって、落ち着いてきて愛情が「減った」と感じたときの欠乏のストレスが半端じゃない。

だから余計に依存が強まっていく。

多数の傾向として、恋愛映画を好むのは女性が多いし、アクション映画を好むのは男性が多い。

少年漫画はバトルものが多い。
少女漫画は恋愛ものが多い。

例えば、異世界転生もののコミカライズなんて特に分かりやすいと思います。
男女ともに、ストーリーの主軸は『自分が再評価される』流れですが、

女性向けは、恋愛要素が多くて、相手に溺愛されて心から幸せになる、みたいな恋愛主体。シンデレラストーリー的なもの。

男性向けは、自分の能力で戦い、困難を切り開いて無双して、周囲に尊敬される、男も女も寄ってくる、みたいな感じ。
「みんなに尊敬されたい！勝つ！戦い！パワー！技術！人助け！名誉！メシ！仲間！あと女ァ！！」みたいな感じ。

結論として、

男性の多くは、
恋や愛に割くリソースが女性ほどではない。

恋する乙女は、不安になりやすく、
恋人以外のモノでは自己肯定感が上がりにくくなる。　

だから、女子が依存しやすいのはしかたないことなんだよ〜！！ってこと。
まずはそれを認め、受け入れ、飲み込むしかない。

依存から抜け出すためにできること

さて、じゃあ依存しないためにはどうしたらいいのかって話なんですが。

自分磨きをしましょう！
趣味を見つけましょう！
依存先を分散しましょう！

と言われても、そこには大きな壁が立ちはだかる。

①彼以外にのめりこめない問題。

彼ばかりに依存してないで、ほかのことしなさいって、分かってるけど、できないんだよ〜！！ってジタバタしたくなりますね？

ホントにね、言うのは簡単だよね。

やり始めたらやる気が出てくるから、まずは「とにかく何かやって！筋トレして！！」と言いたいところですが。

ほかのものに興味を持ちにくくなってる状態だから、自分磨きだ趣味だって言ったところでモチベーションが限りなく低いんですよね。
取り掛かるのも億劫だし、頑張っても夢中になれないよぉ、って人も多いと思うんです。

そこで。

彼のためになら動ける、という彼へのモチベーションを逆手にとって、自分にプラスになることをしましょう。

垢抜けるとか、ボディメイクするとか知識をつけるとか、料理のレシピを増やすとか、特殊な技術を身につけるとか、「彼のために」やるけど、彼がいなくなっても自分の役に立つものかどうか、を基準に考えてみてください。

彼のためにいつでも予定をあけておく努力をする〜！とか、彼の好きな色の服を集める〜！とかはダメよ。

もちろん、自分主体で、自分のために努力するのが１番なんですよ。
でも、それができないんだったらせめて、【彼のために、自分のためになることをする】って努力をしましょう。

もしくは、お金を払うことで動かざるを得ない状況に持ち込む。

エステコースを予約するとか、何かをレンタルするとか、ジムに入会するとか、受講料払って資格の勉強とか、お金という代償を支払うことで強制的にモチベーションを上げる。

自分でがんばる〜ってのは、ストイックな人じゃないと難しいので、あの手この手で自分を動かすスイッチを作るしかないんです。

②客観視して、自分を律する。

恋は盲目、あばたもえくぼ。
『自分』と『相手』をそれぞれ客観視しないと、なかなか冷静な自分は取り戻せません。

もしも、彼氏に振り回されてジタバタしている友人がいたとしたら、　

と、冷静な考えが浮かんでくるのではないでしょうか。そんな風に、まずは客観的な目線で自分を見つめるクセをつけましょう。

そして、自分を律しましょう。

彼しか見えていない状態のあなたは、愛されたいという欲望に取り憑かれてるような状態で、それって「やりたくて女の尻を追っかけ回してる男」と大差ないのです。

性欲をぶつけてくる男性に引いちゃう女性がいるように、重い恋心を常時ぶつけてくる女性は男性に引かれる、と思ったほうがいいです。

恋する乙女は、自分や相手への評価が驚くほどにバグっています。

今の自分は、自分を見失ってないか？
彼は、そんなに価値ある人間なのか？

そこらへんのよくいる男と、そこらへんのよくいる女が、よくあることで思い悩み、すれ違ったり、くっついたり、離れたりする。

あんまり特別なことは起きてないんだけど、自分が渦中にいると己を見失いがち。

どうか我を忘れないで。
もしくは、我に返って。

③他人と関わる機会を増やす。

ボランティアとか、サークル的なものとか、仕事でも副業でもイベントでも、友達と雑談でもいいので、他人と直接関わる機会を増やしましょう。

考え方を変えるとか、自力で自分を変えるってものすごく難しいし、どうにかできるもんならとっくにどうにかなってるんですよ。

もう他人のパワーを借りるしかない。
関われば考え方が増えていくし、それは今関わりのある人よりも、関わったことのない人のほうがあなたを変える力が強い。

目の前の人とコミュニケーションを取ることで、脳内にいつも鎮座している彼を強制的に追い出せるから。

もっともあなたに影響を与える人間は「新しい恋愛対象」なのですが、同時進行するとまた1から恋の病にかかって同じことを繰り返す上に、様々な問題が発生してバグだらけの進行不可能なゲームのようになるリスクを伴うのでオススメしません。

まずは、
我を忘れないこと。
自分を取り戻すこと。
冷静に顧みること。

そして、いま手元にある、あなたの大切なものを改めて数えて。その大切さを噛みしめて、これからも大切にすること。

依存の上に座り込んでしまって、
自分の力で立ち上がったり歩いたりできないのなら。

何かの力を借りて、
誰かの力を借りて、
あなたが動き出す「きっかけ」にすること。

おわり。

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