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大切なお知らせ

一部の人間からすれば死ぬほど嫌いな一文だと思う。

目にする前に、出来ることならAEDと救急車を手配しておきたいレベルの不穏ワードだ

私もご多分に漏れずそうだが、最近は事前告知があるだけ幾分かマシだなと思えるメンタリティを手に入れた。


というのも、先日楽しい楽しいライブの最後に活休発表というとんでもないお知らせをぶちかまされたからである。
しかもその日はそのメンバー生誕であった。

ハッピーお祝いムードから一転
啜り泣く声、滲む視界、隣で泣き崩れる知人
MCを進めるメンバー
混乱と悲しみをないまぜにしたえも言われぬ空気

真っ白になる頭の中でどこか冷静な自分が「ここが今年で無くなるライブハウスでよかった…」と考えたことは覚えている。
ライブを見にライブハウスに訪れる度にあの空気感と絶望感を思い出すのはごめんだ。

あの衝撃は通り魔的というかなんというか

近い感覚としては道を歩いていたらいきなりバンジーさせられた様なものだ

歩いていたら突然道路がパカーンと開き

すりーとぅーわん!!ばんじー!!

サプラーーイズ!!🥳👏🎉

というような感覚であった

ふざけるな、いやほんとふざけるな

サプライズバンジーなんてトラウマもんの怒り卍である、阿鼻叫喚である。
今でも思い出すと涙ポロリしかねない、あの夏の日の虎と馬が全力で追いかけてきている。
サーベルタイガーとキタサンブラックがタッグを組んでこちらに向かってきている。いつか逃げおおせるかどうかは今のところ不明である

そんな真夏の衝撃のとんでもサプライズを経て、大切なお知らせは「ここから飛び下りるタイミングは自分で選んでね」という優しさなのねと悟った私は少し強くなった。

大切なお知らせというリンクを踏むか踏まないかの選択肢もないまま、心の準備もないまま、逃げることも出来ず活休発表を生で体感し無ければならなかった彼のファンの心中を思うとなおいっそういたたまれなさすぎて
事前にワンクッション置いてくれる大切なお知らせくんの好感度がうなぎ登りである。

ごめんね運営くん、あなたは優しい人だったのね私誤解してた…とメロドラマの主人公さながらの気持ちになってしまう。

あぁ、やるせねぇ…


どうか限られた推しとの時間を幸せに大切に過ごして欲しい。
来年の夏も当たり前にそこにいるとは限らないし、生誕祭を祝えるとは限らないので

推しは推せるうちに推せ


PS.便宜上推しという言葉を使ったけれど気になる人は自界隈の言葉に置き換えて呼んでね






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