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勝手に読後レビュー【777】 軽快な会話劇は耳触り良きメロディ

どうも、みことのは です。
大好きな作家さんの新作がほぼ同日に新作として店頭に並ぶなんて、なんという幸運・・・と共にお財布には打撃。

その同日発売の作品は、前回ご紹介した東野圭吾先生【あなたが誰かを殺した】です。


しっかり面白い作品で且つ読みやすかったので、読了すると同時に次の作品へ・・・と思いましたがこのところずっと小説系ばかり続きましたので、自己啓発系を1冊挟んで、次の小説へ。

それが今回ご紹介する伊坂幸太郎先生の【777】(トリプルセブン)!

あんまり詳しくは知らず、それでも耳にしたことはあったのですが、伊坂幸太郎先生の作品には【殺し屋シリーズ】というのがあるんですね。

ちょっと怖そうな恐ろしい内容なのかなぁ・・・と手を伸ばさずにいたのですが、食わず嫌いも駄目だと思うので、一度読んでみようと。


そして今、読んでみた感想です。
【もっと早く読んでおけば良かった!】
そういう後悔すら感じた面白さw!

殺し屋というシリーズですが、全然闇の空気や裏の空気といった重い感じのストーリーではなく、むしろ軽快。

主人公はとてつもなく不運な殺し屋。
その稼業、業界の中でのお話なので、殺し屋シリーズというだけあるストーリーにはなっていますが、それを重苦しくはしていません。

会話劇が中心なので、お話はとても軽快に進みます。
たくさんの登場人物は出てきますが、どれもあだ名で掛け合いも上手く時にオシャレで、読んでいて飽きません。

実際、2日で読めてしまいました。

その会話劇と【ザッピング】を駆使した展開で、面白く読めますし驚かされたりもします。

ザッピングとは簡単に言うと、テレビのチャンネルを変えるような行為のこと。同じ時間帯に他の場所ではどんな事が起こっているのか?それをチャンネルを変えるようにあっちこっちと舞台が変わることで、読者は勘違いさせられたり、違う視点からのストーリーも覗けたりします。

会話劇 ✕ ザッピング。
そして登場人物たちがとても個性的で面白い!

これって、ミステリーのジャンルなんですかね?
なんだかミステリー小説を読んでいるというよりも、上質のコメディ映画を観ているような、そんな楽しいお話でした。

殺し屋シリーズなのに楽しい?
読んでいただければ、わかってくださる方もいらっしゃるかと。


ちなみにシリーズ化している今作は第4弾。
どういった意味でのシリーズなのかは、まだ私もほかを読んでいないのでわかりませんが、とりあえず全部読んでみようと思います。

なぜなら、これまでの3作は全て【文庫本】になっているから!
ありがたいありがたい・・・。

順番というものが一応あるらしく、

1、グラスホッパー
2、マリアビートル
3、AX(アックス)

という順だそうです。
まだどれも読んでいないので、本作【777】同様に面白いのかどうかもわかりませんが、ご興味あれば是非。




では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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