見出し画像

スモウデットリフトはチーティングなのか? 

スモウデットリフトは可動域の違いから、チーティングと言われることがありますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
下記の動画の内容を参考に説明していきます。

スモウデットリフトがチーティングならばパワーリフティングの選手は全員スモウデットリフトを行うはずですが、そうではありません。
下記の画像は階級別の、スモウとコンベンショナルの割合になります。

階級が上がるにつれて、コンベンショナルの割合が増えるのは、身長が高くなっていくのでそれに応じたものだと考えられます。
手足・胴体の長さによる、DLの違いは下記の記事がおススメです!

次に可動域が短いから、チーティングだ!という考えについて。

確かに可動域はスモウデットリフトの方が短いです。
スクワットを例に出すと、フルスクワットより、可動域が短いハーフスクワットの方が重量は圧倒的に扱うことが出来ます。
それはハーフスクワットだとスティッキングポイントを通過しないのも大きな要因です。
しかしデットリフトはスモウ・コンベンショナル共にスティッキングポイントから始まるためその恩恵は受けられません。

スタンスによる違い

筋活動と股関節伸展

スモウデットリフトは横から見るとかなり、股関節の可動域に違いがあるのが分かると思います。
しかし、股関節は3D に動くので横から見た2Dの可動域では判断できません。

筋活動と股関節伸展要求に違いがほとんどないので、コンベンショナルに拘らず自分に合った方を選ぶことが大切です。

こちらの、動画でスモウデットリフトは可動域が小さいことから、話題を変えて言及していない事を指摘し、小さな可動域の違いでも10回を行えば仕事量は大きく差が出るとして、スモウデットリフトはコンベンショナルよりも仕事量の観点からチーティングだと解説しています。

この動画も間違ったことは言っていないと、私は感じます。
だからといって、スモウデットリフトはチーティングだから、コンベンショナルをやろうとするのは違うと思います。
コンベンショナルデットリフトを以前はやっており、腰に負担が掛かっていて、柔軟性がないからだとストレッチを続け、今は十分な可動域を獲得した今コンベンショナルを行っても、どうしても腰に負担が掛かります。
これは骨格の問題で、向いていませんでした。

選ぶ基準について
まず、なんのためにデットリフトをするのかが大切です。
理由は様々あり
背中を鍛えたい、ハムを鍛えたい、スポーツの補強として
パワーリフティングで勝ちたい、ウエイトリフティングの補強等あると思います。

必ずしも、コンベンショナルだけでなく
目的・自分の現在の体の状態で選ぶべきです。

コンベンショナルデットリフト
スモウデットリフト
ルーマニアンデットリフト
ハーフデットリフト
トップサイドデットリフト
デットリフトでもいろんな形があり、そもそも鍛えたい部分がデットリフトじゃない種目の方が効率が良いかもしれません。

自分の得たい結果を得られるように、身体の状態・目的をハッキリさせましょう!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?