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人の夢の話。

人の夢の話は、本人が面白いだけで、話を聞く側からしたら8割方は面白くない。

自分が登場人物となっている場合を除いては、あんまり聞きたくないのが本音だ。

しかし、私と友人たちの間で、もはや伝説と化している人の夢の話がある。

もう、思い出すだけで死ぬほど笑えてしまうので、書き記しておく。

これは中学生の頃の友人が見た夢の話だ。

***

彼女は地元で有名な耳鼻科にいた。
診察用のゴツい椅子に座らされ、医者に喉や鼻を覗かれていた。

医者は神妙な顔でこう言ったそうだ。

「いやぁ、シブいねぇー。シブいシブい。こんなにシブくっちゃあ歩けないよ。」

彼女は真剣にこう言った。

「そうなんですか。私、シブいんですか。」

「うん。シブいシブい。とりあえず脚、包帯巻いとこう。松葉杖も貸してあげる。」

彼女は耳鼻科に来たのに、「シブい」という診断理由により、松葉杖を使うことになったそうだ。

しかも、包帯の巻き方がすごくおかしい。

右膝を折りたたんで、おしりにかかとがつくような状態で包帯をぐるぐるに巻かれた。

ものすごく歩きづらかったそうだ。
(そりゃそうだ。)

「はー。私このままじゃ学校に遅刻しちゃうなぁ。」

そう思っていたら目が覚めたそうだ。

***

箸が転げても可笑しかった中学生の頃にこの話を聞いて死ぬほど笑った。

「なに、シブいって、シブいってなにーーー!」

と涙を流して笑った。

今でも時々思い出して笑える。

すごく面白いと思うのだけど、やっぱり、本人を知らない人からしたら赤の他人の夢の話は面白くないのかな。

ちょっと私、「シブい」に毒されすぎて、冷静に判断できないので、第三者の方の感想を是非聞きたいです。


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