卒業の歌
卒業の歌というと、昔はやっぱり、
仰げば尊し
だった。
あおげばとうとし わが師の恩
教えの庭にも はやいくとせ
思えばいと疾し この年月
今こそわかれめ いざさらば
たがいにむつみし 日ごろの恩
わかるる後にも やよわするな
身をたて名をあげ やよはげめよ
今こそわかれめ いざさらば
朝夕なれにし まなびの窓
ほたるのともしび つむ白雪
わするるまぞなき ゆく年月
今こそわかれめ いざさらば
今は、歌われる事が少なくなったようです。
歌詞の言葉が古くわかりにくいとか、教師への恩の強要と感じたり、立身出世が時代に合わないなど、理由があるようです。
私が子供の頃でさえ、なんだかちょっと違うと感じていたのですから、今の子供達には、さらに感情移入できないように思います。
一方、子供達の卒業式で聞いた
「旅立ちの日に」
は、すごくよかったです。
「白い光の中に 山なみは萌えて
遙かな空の果てまでも 君は飛び立つ
限り無く青い空に 心ふるわせ
自由を駆ける鳥よ」
と始まる歌は、美しく広い空が頭に浮かび、
そこに自由の羽を広げて羽ばたいていく、
大きな翼を持った子供達の姿を思い描きます。
勇気を翼にこめて 希望の風にのり
このひろい大空に 夢に向かって羽ばたいて欲しい。
そんな気持ちになります。
「このひろい このひろい 大空に〜」
と、皆の声が高らかに響くと、なんだか、妙に感動しました。
私は卒業式で、あんまり泣いた記憶はない。
小学校の時は、先生と別れるのが辛くてちょっと泣いたかな?
小学校から中学校は、メンバーはほとんど変わらなかったし、
中学校は、あまりに荒れていたので早く卒業したかったし
高校は、まだ進路が定まっていなかったことや、別れがつらくて泣くほどの人間関係が作れなかったからかもしれない。
めちゃくちゃ泣いたのは…
大学の卒業式後、みんなと別れる時だけでした。
ところが子供の卒業式となると…
保育園の卒園式でウルウル
小学校の卒業式でもウルウル
中学も、高校も、泣かないように必死で我慢した。
よくぞここまで、育ってくれた
という想いや、たくさんの思い出が、蘇ってくる。
息子の高校では、卒業式の後教室で、子供が全員親への手紙を1人ずつ読む、という催しがありました。
自分の子供の手紙はもちろん、人の子供の手紙にまで涙する始末。
子供と一緒に、自分も走ってきた。頑張ってきた。
成長させてもらった。楽しませてもらった。
そんな気持ちでした。
中学校で、PTA卒業式なんてのもあり、最後の子供の親は強制参加で、
要らない、早く帰りたい!
と思っていたけど、出てみたら結構良かった。
自分たちも卒業なんだな、なんて思った。
実際は高校になっても、なんだかんだで大変だった。
でも確実に手はかからなくなり、自分の意思で歩き始める。
子供は幾つになっても子供。
大切で可愛い存在ですが、1人の人間として、ちゃんと自分の足で歩いているところは、もうすっかり頼もしい大人です。
でも、親は卒業しない。
ずっと、見守っていきたい。
そして、もし、元気をなくしていたら、
この歌を一緒に歌いたい。
忍たま乱太郎の、オープニングの曲です。
昔よく一緒に歌ったなあ…
ちなみに私の思い出の卒業式ソングは、
若き日の讃歌 です。
知っている人いるかしら?
全校生徒、4パートに分かれての大合唱。
先生が厳しかったこともあり、練習は大変でしたが、あれだけの声が揃って、綺麗にハモるのが、最高に気持ちが良かったです。
皆様の思い出の卒業ソングは何ですか?
シロクマ文芸部さんの企画に参加させていただきました。
♯シロクマ文芸部
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