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デジタルがやってきた!【毎週ショートショートnote】

うちの島は、年齢層が高く、デジタルが苦手な者が多かったので、社内では、アナログ島と言われていた。

しかし、アナログ島の面々は、デジタルを受け入れたくないのではない。
わからないのだ。

代表の一人が、デジタル島に学びに行った。
しかし、何やらわからないカタカナ言葉を連発しながら、目にも留まらぬ速さで手を動かし、
これだけよ、
と言われ、全く理解できなかった。

もう諦めて、アナログでやって行こう。
そう思っていた矢先、この島に、中途採用の若者が入ってきた。

彼はデジタルを身につけながらも、アナログの心を解する人間だった。
そして、アナログ島の面々に、丁寧に教えてくれた。

彼は決して焦らない。
教える際も自分でさっさとやってしまわないで、辛抱強く、本人に考えさせながらやらせた。

アナログ島にデジタルが混入した。

我らデジタル混入島は、より良い人間関係や人の思いを大切にし、古いやり方のいい所を残しつつデジタル化を進めるよう、今日も頑張っています!


ここまで  本文410文字


うちの職場は、机のまとまりごとのグループを、管理者の名前を取って〇〇島と呼んでいます。

したがってこの文章の島は、islandではなくteamです。

私はどちらかといえば、アナログ人間だ。
しかし仕事上、パソコンの使用は必須。

長い事務経験で、ずっとパソコンを使ってきたので、特に苦手というわけでもないのだけれど、かといって得意とは言えない実用レベルなので、全く新しいシステムを学ばなければならない時は、とても苦労する。

得意な人は、
マニュアル見ればわかります。
というけれど、そのマニュアルさえ、
これはわかって当たり前、というレベルで説明を抜いていたりする。
そのため、ちょっとでも違う場面が出てくると、もうわからない。

そんな時、パソコンが得意な人は、
「たったこれだけのこと」
という感じで、サササッとやって、
こうやるんですよ、
という。

今何やった?
どうしてこうなった?
もっとゆっくりやって。
やらせながら、教えてくれない?

でも教え方が上手い人もいて、ちゃんと教えて貰えば、1〜2回で出来るようになる。

パソコンが得意なみなさん
アナログ人間に教える時には、イライラしないで、ゆっくり、教わる側のリズムで教えて下さいませ。

もちろんパソコン以外でも…
きっとなんでもそうだと思います。


これは、たらはかにさんの
♯毎週ショートショートnote
に参加したものです。
お題「デジタル混入島」

ちょうど新しいシステムに苦労していて、その記事を書きかけていたので、ちょっとアレンジして、このお題に合わせてみました。


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