見出し画像

帝国世界の料理 主食編

奇跡術がもたらした影響

 奇跡術を駆使する司祭たちが、物質を転移したり複製、あるいは創出するばかりか、さらには天候すら制御して農業を支配する帝国世界でも、人々は地球世界と同様に料理をしますし、食事もします。そのため、小説「拷問人の息子」にも、いくつかの食事シーンがあります。
 ただ料理や食事、あるいは食材に対する帝国人の感覚は地球人のそれと大きく異なっており、しばしば来訪者を驚かせたり呆れさせたばかりか、時には深刻な軋轢をうむことさえありました。なぜなら、帝国人にとって最高の食材とは「奇跡術によってポンと出現させるもの」で、手間ひまかけ人々が栽培、収穫した農産物や、汗水たらし獲得した水産、畜産物などは、極端な奇跡術信奉者に言わせれば「人の手で汚された食材」となり、そこまで極端ではないにしても「奇跡術を使えない『純血を失いし下層民』によって生み出された下等なもの」という認識が一般的だったのです。
 また料理についても、調理を軽んじるところがありました。そのまま食べられる状態の料理を奇跡術によって創出できるほどの術師は極めてまれだったのですが、にもかかわらず人間が食材を調理した料理を軽んじる傾向がはっきり存在していたのです。
 とはいえ、いかに奇跡術といえども儀式を行う労力、つまり術師と願訴人の気力や体力の消耗は避けらません。つまり、奇跡術によって食材や料理を生み出すためには、奇跡術師や願訴人の気力や体力が充実していなければならず、そのためには日頃の食事も欠かせませんでした。

本文より
 いわく、そもそも基本食材と奇跡肉だけでは健康を保てないし、かといって野菜や果物を生みだす奇跡術は難易度が高いので、長期的な持続可能性はない。これまでにもさまざまな分派が完全閉鎖型の奇跡術共同体を試みてきたものの、いずれも最終的に外部からの物資流入および兄弟団の指導を受け入れるか、あるいは集団そのものが崩壊している。これらの経験を踏まえ、兄弟団では奇跡術による完全閉鎖型共同体を異端とみなしており、かつ司祭の能力に応じて奇跡術の難易度や規模、試行間隔を定めている。また、司祭の位階や行使する奇跡術の規模および難易度に応じて、摂取すべき食料も定められており、たとえばメルガールなら司祭としての待遇に加えて高度奇跡術師の称号もあるので、当人の食欲とは無関係に野菜と果物、ぶどう酒を提供する定めとなっているそうだった。

 このように野菜や果物、肉、魚などを生み出す奇跡術は難易度が高く、そもそも習得している術師が少ないことにくわえて、しばしば術そのものも失敗しました。調理済みの料理を生み出す、あるいは食材を調理する奇跡術はさらに難易度が高く、術師に願訴人はもちろん、複数の助訴人も含め数人がかりで挑んでも、せいぜい二~三人前の料理を生み出すのが限度でした。おまけに、成功率はあまり高くなかったのです(数時間に渡る儀式のはて、食用に適さない『名状しがたきなにか』が出現したなど、失敗例は枚挙にいとまがないほど)。
 そのため、農民や牧畜民、漁師、料理人などを軽んじつつも、結局の所は彼らがもたらす農畜産物や魚介類がないと社会どころか、人々の生命すら維持できないのが帝国の実態でした。さらに、別コラムにて説明します奇跡肉(カルネ=デ・ミラグレ)やマカローン(マカロニ)のように、奇跡術によって生み出される食材や料理はさほど美味しいものといえず、それどころか不味いもの、人間が食べるに値しないものの代名詞とされていたのです。

本文より
 いやらしい笑みを浮かべたメルガールがさらに冷たく食い下がった。
「冷蔵庫のアレもご覧になりました?」
「見ましたよ。大きな奇跡肉(カルネ=デ・ミラグレ)でしょ?」
 言いながら、ヘルトルーデスはエル・イーホを見やる。
「きらいじゃないよ。みんながいうほどひどいものじゃないし」
 妙にいやらしくからむメルガールに腹を立てていたこともあり、エル・イーホは精いっぱいの優しさをこめつつヘルトルーデスに応える。司祭の矜持だかなんだかしらないが、簡単な奇跡術だからといって、そこまで小馬鹿にせずともよいだろう。ヘルトルーデスは素直にありがたがっているのだし、そもそも難易度を持ち出す意味がわからなかった。
 ただ、いくらなんでも『大きな奇跡肉』となると、持て余しそうな厄介さもある。
 メルセデスまで「ルティータの料理なら、奇跡肉でも食べられるよ」と口添えし始めたが、つまるところそういう代物と言うことでもあった。

 帝国人の味覚や味に対する価値観は地球人とほぼほぼ同じで、やはりおいしい食事を好み、料理にも味の良さを求めました。あえて言えば帝国人は辛味刺激と甘みに対する嗜好や耐性が非常に強く、塩気は地球人の基準で極端すぎるほど強弱をつけるところが異なっている程度でした。また現代日本との比較で言えば、いわゆる『旨味』という概念が帝国には存在しないため、帝国の料理は単調で物足りなく感じられるかもしれません。
 ともあれ、このような帝国人の食材や調理に対する価値観と、それに矛盾した食生活や味覚の趣味嗜好は、労働の価値を重んじる地球人には決して受け入れられないところがあり、激しい軋轢をもたらすことさえ珍しくはなかったのです。

 このような背景のもと、帝国人の食事はトウモロコシと豆やイモ類、それにアマラントあるいはチア、そして奇跡術によって生み出されるマカロニなどの主食を中心として、肉や魚、虫などによる主菜と、野菜や果物の副菜から成り立っていました。
 今回は主食であるトウモロコシを中心に、雑穀や麺類などを紹介し、肉や野菜、菓子類、香辛料などは別に改めて紹介させていただきます。その他、もし機会があれば酒やコーヒーなどの飲料、油脂類を含む調味料についても、別に紹介させていただければと思います。

トウモロコシのアルカリ処理

 帝国世界における主食の中の主食は紛れもなくトウモロコシで、現代日本におけるコメと同等か、あるいはそれ以上の存在でした。例えば、帝国世界でパンと言えば、アルカリ水処理されたトウモロコシの粉で作った生地を薄く焼いたものでした。パンの厚みや形状には地域による多少の変化があるものの、後述するジャガイモの粉や雑穀を混ぜたものも含め、アルカリ処理されたトウモロコシ粉が含まれないものはまずありません。

 地球におけるアルカリ処理は、以下の動画をごらんください。

 動画には、トウモロコシの粒から皮と胚芽を削ぎ落とす様子が描かれています。また、指や手と比べてトウモロコシの粒が大きすぎるように見えるかもしれませんが、これは吸水肥大ではなく、もともと粒が大きな品種と思われます。おそらく、日本でジャイアントコーン(マイス・ブランコ=ヒガンテ・デル・クスコ)と呼ばれる種類で、それは帝国でも栽培されています。

パンの名称と奇跡術

 帝国のパンに話を戻しますが、ごくわずかな例外を除いて、トウモロコシの粉から作られます。その例外は地球人が持ち込んだ小麦粉の生地を焼いたパンで、わざわざ「パン・コン・アリナ」または「パン・コン・ソロ・アリナ」と呼んで区別しました。
 それぞれ、パン・コン・アリナは小麦粉パンで、パン・コン・ソロ・アリナはトウモロコシやジャガイモの粉、雑穀を含まない純小麦粉パンという意味です。
 その他、地球人はアルカリ水処理されないトウモロコシ粉のパン、日本で言うところのコーンブレッドも持ち込みましたが、これもパンとは区別されパン・デ・マイス、つまりトウモロコシパンと呼んでいます。
 このように、帝国のパンはアルカリ水処理したトウモロコシを挽いた粉で作るのが基本ですが、それにも奇跡術を用いるか、あるいは人間が処理するかの違いがありました。つまり奇跡術で処理したトウモロコシの粉はアリナ・エン・ミラグロと呼び、その粉で焼いたパンはパン・コン・アリナ・エン・ミラグロと呼ぶのが正式です。ややこしいことに、奇跡術でパンそのものを生み出した場合はパン・デ・ミラグロと名前が変わります。さらに、奇跡術によって『なにもないところから生み出した処理済みのトウモロコシ粉』は、アリナ・デ・ミラグロと呼ばれます。なので、その粉を使ったパンはパン・コン・アリナ・デ・ミラグロと名前が変わります。
 これはタマル(トウモロコシの粉を用いた蒸しパン)やアトレ(トウモロコシの粉を水や乳で煮た粥状の飲み物)も同様で、それぞれコン・アリナ・デ・ミラグロまたはデ・ミラグロ(あるいはコン・アリナ・エン・ミラグロまたはエン・ミラグロ)と接尾詞で区別します。もちろん、奇跡術が生み出した粉やパンのほうが尊いとされていますが、味についてはかなりばらつきがあるようです。
 このように、トウモロコシの粉やパンについてはややこしい区分があるのですが、実生活において厳密に区別することはまれです。基本的には、寺院での儀式や販売時の表記でしか使われていませんが、店頭の表記は異端審問官が目を光らせているため、露天や屋台などもけっこう丁寧に区別しているようです。
 なにしろ、帝国世界で処理や生産に奇跡術を用いているかのように『騙る』ことは宗教的禁忌を犯す所業であり、異端審問の対象となるかなりの重罪でした。

さまざまなトウモロコシ

 トウモロコシに話を戻しますが、帝国世界では大分類として7種類のトウモロコシがあり、さらにそれぞれ品種もあったため、それらを合わせると数十種類以上になりました。以下に、主な種類を紹介します。

黄トウモロコシ(マイス・アマリージョ)

 帝国世界で最も一般的なトウモロコシで種類も多く、食用から餌料用、産業用まで様々に用いられています。いちおう、後述する白トウモロコシよりは格下とされますが、味や品質は遜色ないものもあります。ただし、先述のように種類が多いため、中には食用に適さないものもあり、それが全体としての格をおとすというか、なんとなく軽んじられる要因になっています。

白トウモロコシ(マイス・ブランコ)

 帝国世界で最も上質なトウモロコシとされ、食用種の代表でもあります。

紫トウモロコシ(マイス・モラード)

 これも食用品種ですが、穀物として使われることは少なく、ジュースやおかゆ、サラダなど、野菜のように食されます。

赤トウモロコシ(マイス・ロホ)

 非常に硬いため基本的に餌料用で、非食用品種とされます。

スイートコーン(マイス・ドルセ)

 地球人が持ち込んだ品種で、帝国においてはごく限られた富裕層や兄弟団の幹部のみが口にする、貴重なトウモロコシです。

ジャイアントコーン(マイス・ブランコ=ヒガンテ・デル・クスコ)

 帝国の一部で栽培されている品種で、基本的には白トウモロコシ(マイス・ブランコ)と同じですが、粒が非常に大きいという特徴があります。これは土壌や気候の条件によって巨大化するようで、非栽培地域へでは種子を播いても巨大化せず、単なる白トウモロコシとなってしまいます。反対に、栽培地域では他地域の白トウモロコシを播いても、勝手に種子が巨大化します。また、粉にひいてしまうと白トウモロコシ粉と区別しにくく、混ぜてしまったら判別不能です。
 興味深いことに、奇跡術による栽培環境の複製には成功していません(トウモロコシ自体の複製には成功しています)。ただし、これは奇跡術師たちがトウモロコシの栽培に関心を持っていないためかもしれず、よくわからないところです。

緑トウモロコシ(マイス・ベルデ)

 旧帝国時代に栽培されていた品種で、紫トウモロコシと白トウモロコシをあわせたような存在だったとされています。しかし、現在の帝国ではほとんど栽培されておらず、流通もしていないため、詳細は不明です。

 基本的に黄色あるいは白トウモロコシ(マイス・ブランコ=ヒガンテ・デル・クスコも含む)を先述のアルカリ処理し、粉にひいてパンや粥、あるいは蒸しパンを作りました。パンには非常に薄いものや薄いもの、焼いたものや油で揚げたものなど、多種多様なものがあり、それらへ肉や野菜などの具材を入れたり包んだりして食べていました。

 地球におけるアルカリ処理されたトウモロコシのパンや蒸しパン、おかゆの作り方については、以下の動画をごらんください。

 これはコロンビアのアレパというトウモロコシパンで、パンケーキのように焼いています。

 こちらは同じアレパでも、ベネズエラの作り方です。こちらでは揚げパンにしていますが、コロンビアにも揚げアレパがあります。

 コロンビアのアレパとベネズエラのそれとの大きな違いは、詰め物の有無とされています。ただし、例外は非常に多いようです。

 こちらはトルティージャと呼ばれるメキシコの薄パンを解説したwikiページです。先住民であるメシカのトルティージャや、オアハカの緑トウモロコシを用いたトルティージャの画像があります。

 この動画はトルティージャの作り方で、専用のプレス機を使っています。

 地球では南米のコロンビアからベネズエラ一帯で食べられているアレパと、メキシコからアメリカ南部で食べられているトルティージャとは、名称も料理もはっきり区別されています。しかし、帝国ではそれらの区別が曖昧で、ほとんどトルティージャのように薄いパンも、アレパにしてもふっくらと厚みがあるパンも、区別なく『パン』と呼ばれています。
 さらに、砂糖やシロップで甘みをくわえたものやチリで辛くしたもの、ジャガイモや雑穀をくわえたものも全部ひっくるめてパンと呼ばれています。ただ、先に述べた奇跡術で生み出されたパンのように、それらはさまざまな接尾詞で区別するため、地球人が思うよりも混乱することは多くありません。

 パンとおなじくらい食べられているのが、タマルと呼ばれる蒸しパンです。これはアルカリ処理されたトウモロコシ粉と獣脂などで作った生地を、トウモロコシの皮やバナナの葉で包み、蒸したものです。ただし、タマル用の粉とパン用の粉では挽き加減が異なるので、可能なかぎり共用は避けています。外見は日本や中国で言うところのチマキによく似ていますが、米は使われていません。
 また、生地に甘みやチーズをくわえたもの、肉や魚介、野菜などの具を入れたもの、さらには大きさも様々で、地域はもちろん寺院や家庭ごとに異なるタマルがあるとさえ言えます。
 地球でのタマルは催事料理、あるいは屋台などで売られる軽食との位置づけですが、それは帝国でもさほど変わりません。ただし、地域や寺院によっては朝食の定番となっているところもあり、帝国では地球より一般的な食べ物かもしれません。また、タマルを生み出す奇跡術はかなり高度で、特に具入りは成功率も低いため、ほぼ全てが人間によって蒸し上げられるところも、地球のタマルと同じです(パン生成の難易度はタマルの生成よりもはるかに低いため、奇跡術で生み出されるものがそれなりにあります)。

 これは地球のメキシコにおける様々なタマルを紹介した記事と動画です。

 そのほか、アトレと呼ばれるトウモロコシの粉を水や乳で煮た粥状の飲み物も、帝国の全域で広く食されています。

 こちらはアトレの作り方を紹介した動画です(下段はアマラント入り)。この動画では飲み物としてアトレを作っていて、シロップやチョコレートを混ぜることもあります。これとは別に、帝国ではもう少し粘り気をもたせた、お粥のようなものもあります。また、アトレにはアマラントやチアを混ぜることも多く、特にお粥としてのアトレにはひんぱんに用いられます。

 最後に、マカロニを紹介します。トウモロコシをはじめとする帝国の穀物には、グルテンがほとんど含まれていません。そのため、帝国には麺類がほぼ存在せず、例外はマカロニと地球人が持ち込んだ一部の麺類のみです。
 マカロニも地球人が持ち込んだものですが、なぜか奇跡術による複製や生成が極めて容易だったため、帝国の寺院では一般的に食されています。ただ、地球には貝殻やネジ、アルファベット、ラジエータなど、さまざまな形状のマカロニ(ショートパスタ)が存在していますが、帝国で食べられているのは穴開きのひだもなくて軽く曲がったもの、いわゆるマカロニのみです。
 これは奇跡術に起因するもので、形状が複雑になると難易度も上がるため、最も単純なマカロニのみが複製、生成されています。味は奇跡術師しだいといったところですが、全く歯ごたえがないのに噛み切れないマカロニなど、あまり芳しい評判はありません。むしろ、寺院で供される恐ろしい食べ物として、広く親しまれて(?)います。
 調理法は茹でてチーズ入りベシャメルソース(ホワイトソース)をからめるだけか、それをさらに天火で焼くのが一般的です。他には茹でマカロニを奇跡肉やトマトと炒めたりもしますが、基本的に手早く簡単に済ませられる調理法です。

 味さえ度外視すれば、チーズも奇跡術で比較的容易に複製、生成できるため、マカロニのチーズあえもしくはマカロニの奇跡肉炒めは、巡礼者や無宿人、貧乏人が寺院で施される『腹さえ膨れれば良い食べ物』として、なかば『臭い飯』のように扱われています。

 このように、帝国ではトウモロコシパンを中心に、蒸しパンやおかゆ、あるいはマカロニなどが日々の食卓に上り、人々に栄養やささやかな楽しみを与えています。

 次回は奇跡肉を中心に、帝国で食べられている肉や魚、昆虫などをご紹介します。

 了

名称など表記一覧

アマラント
Amaranto

チア
Chía

マカロニ
Macarrón

パン・コン・アリナ
小麦粉パン
Pan con harina

パン・コン・ソロ・アリナ
Pan con sólo harina
純小麦粉パン

パン・デ・マイス
トウモロコシパン
Pan de maiz

奇跡術で処理したトウモロコシの粉
アリナ・エン・ミラグロ
Harina en milagro

奇跡術で処理したトウモロコシの粉で焼いたパン
パン・コン・アリナ・エン・ミラグロ
Pan con harina en milagro

奇跡術で生み出したパン
パン・デ・ミラグロ
Pan de Milagro

奇跡術によって生み出した処理済みのトウモロコシ粉
アリナ・デ・ミラグロ
harina de milagro

奇跡術によって生み出した処理済みのトウモロコシ粉を使ったパン
パン・コン・アリナ・デ・ミラグロ
Pan con harina de milagro

タマル
トウモロコシの粉を用いた蒸しパン
Tamal

アトレ
トウモロコシの粉を水や乳で煮た粥状の飲み物
Atole

黄トウモロコシ
マイス・アマリージョ
Maíz amarillo

白トウモロコシ
マイス・ブランコ
Maíz Blanco

紫トウモロコシ
マイス・モラード
Maíz morado

赤トウモロコシ
マイス・ロホ
Maiz rojo

スイートコーン
マイス・ドルセ
Maíz dulce

ジャイアントコーン
マイス・ブランコ=ヒガンテ・デル・クスコ
Maíz Blanco Gigante del Cusco

緑トウモロコシ
マイス・ベルデ
Maíz verde

¡Muchas gracias por todo! みんな! ほんとにありがとう!