ワンプレートなんて気取った言い方をしてもごまかせない貧乏盛りがまとう甘えたロマン

画像1 皿に飯を盛り、晩御飯の残りだの炒り卵だのをよそってかきこむ。ワンプレートなんて和製英語で気取っても消えない貧乏盛りだが、これを貧乏飯なんて言ったら林芙美子が化けて出るだろう。なにせ、皿には肉も卵も豆もあるのだから。ただ、ひとつの皿に飯とおかずをいっしょに盛るのは、アジア共通の早だし料理というか、まぁ貧乏盛りだね。仕事の合間なり船や列車の待ち時間に慌ただしく飯をかっこんで、とりあえず空腹を満たそうって、そういう食べ物だ。そういやアメリカのTVディナーもそんな感じだけど、あっちは味も雰囲気ももっとだらしない。
画像2 冷や飯に晩御飯の残りをレンチンして、キムチをのせる。ここまで来るとワンプレートなんてカタカナ言葉すらおこがましくて、ほとんど避難所の配給みたいな雰囲気だけど、現実の避難生活でこんな『温かい食事』にありつけたら、それはすでにごちそうだったりする。そういや、ベン・ウィショーの映画デビュー作「ザ・トレンチ 塹壕」でも『温かい食事』がいい感じに使われてて、ぬくもりの持つ贅沢さを感じさせてくれたっけ。ただ、温めた飯にキムチを乗せると、なんだかんだで臭いがきついね。ベン・ウィショーじゃないけど、禁断のパヒュームだ。

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