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レイトショーを観る

 映画を観る時は、昼下がりの時間帯を選ぶことが多い。
今回は意に反して夜になってしまった。
その時間しか、すでに上映していなかったからだ。
20:50~23:00 この時間だけ…
レイトショーというらしく、割引サービスもある。
ネットで空席を確認したら、全ての席が空いている。
もしかしたら観客は私ひとりかも知れない。
チケット予約をしながら、割引の理由が腑に落ちた。

 この作品の映画化を知ったのは、通勤途中にある書店の棚だった。
表紙を向けて本が数冊並び、その帯に書かれていた。
ー全世界1500万部突破のベストセラーが待望の映画化!ー
『ザリガニが鳴くところ』ディーリア・オーエンズ・著
この本を読んだのはもっと前だったけれど、なんとなく映画化は予測できた。
ストーリーには様々な要素が含まれていたし、湿地の描写も美しい。
登場人物をはじめ、物語そのものが魅力的だった。

 本が先か映画が先か、特にこだわりはないけれど、好きな小説が映画化されれば観たくなるし、好きな映画も原作が読みたくなる。
映画化を知った数週間後、朝刊の全面広告で封切り間近だと知った。
誰かが、教えてくれたような気もする。
「ほら、始まるよ」と。

 一度始まってしまうと、映画は途中で止められない。
うん? と思った瞬間にも場面は流れ進んでいく。
エンドロールにカナダの地名が出てきた。
作品の舞台はノースカロライナだったけれど、カナダでも撮影が行われたのかも知れない。
新たな発見や意外性は特になかった。
でも、原作に忠実で良い映画だと思う。
レイトショーの観客は、ぽつりぽつりだった。

書店の棚

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