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「海が見える家」はらだみずき

先月初めて読んだ、はらだみずきさん。続けて何冊か読んでいる。
「海が見える家」(「波に乗る」の改題)「海が見える家 それから」「海が見える家 逆風」「海が見える家 旅立ち」
シリーズ4冊を読了。

主人公が生きていくこと、働くこと、について悩みながらも進んでいく姿がずっと描かれている。変えられるのは自分のことだけ(他人のことは変えられない)、行動を起こさないことには変化はない、という言葉を思い出させられる。なんだか懐かしくも感じるし、こういう生き方はいいなと思う。並行して読んでいる別の本がまさに人生、というか長生きの秘訣のようなことについて書かれた本で、不思議とリンクしてくる部分もあった。

自分もこの海辺のコミュニティの一員になった気分で読んでいたので、終わりが近づくにつれ、寂しい気分になった。


小説のいいところは、イマジネーションを自由に膨らませられるところだと思う。同じ文章を読んでも、想像するシーンや思うことは人それぞれだし、同じ人だとしても、読む年齢やコンディションによっても違ってくる。年齢を重ねて経験が増えた方が、想像のバリエーションは広がるであろう。
そう考えると、将来の読書も楽しみだし、若いころに読んだ本を今一度読み返してみるのも面白そうだと思う。



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