ペットボトルとめんどぐさがり
テレビ見ながらクッキー食べてたら、口の中がなんか気持ち悪くなってきた。
ハミガキしようと思って、洗面所行って歯ブラシ取ってきて、キッチンでテレビ見ながらブラッシング...
このいつものルーティンをしようと思って洗面所の棚を見ると歯ブラシがない!
あ〜そうだった、朝磨いたときにキッチンに置きっぱなしにしてたんだった。
なんて思いながら歯磨き粉だけ取って、無駄にリビングと洗面所の往復したことを後悔しながらキッチンで歯ブラシを見つけ、手に取った。
歯磨き粉をつけて、歯を磨き始めようとする前に、水道水で歯ブラシの毛を濡らそうとしたら無駄なものが目に入った。
少し頭の中が雑念にとらわれるが、まあ気にしない。
磨き始め、テレビに目をやるが全く音声が聞こえない。シャカシャカ歯ブラシの音が聞こえるだけ。
なぜなら、さっき母が寝るついでに音量を下げていったからだ。もー。
そんなことを思いながら視線をずらすと、またさっきの無駄なものが目に入った。
一瞬考え、いやほぼ考えていなかったかも。その前に手がスポンジを握っているのが常である。
結局ハミガキしながら洗い物をしていた。
でも洗い始めると歯ブラシはずっと同じ位置にいるから、少し辛い感じがしてすっごい違和感。
こうなるからなあ。ハミガキが終わってから、洗い物すればよかったって思う反面、今やらなかったら一生やらない気がするから、歯ブラシを少し動かして、またスポンジを持つんだよな〜。
洗い終えて、皿が布の上に横たわっている。結構大勢。
まあとりあえずハミガキを終わらそうって勝手に意気込んで、またテレビに目をやるが全く音が聞こえない。そうだったそうだった。でも今いちばんいいとこなんだよ。
そう思って音量を上げることも一瞬考えるが、手がウェットだし、何よりこの定位置から動きたくない。無理。
音声が聞こえないストレスよりも、リモコンの位置を思い出しながら手に取り、音量を上げる方がめんどくさいって脳が言ってるんです。
そうこうしてる間に(ハミガキしかしてないんだけど)、ハミガキが終わり、水で洗い流そうとして、カウンターに目をやる。
空きコップを探しているのだ。
なんか知らないけど、手で水をすくって、口に水を含みたくないタイプなんです。手も濡れるし、口も濡れるしで最終的に濡れた手でタオルを取らないといけないから。ただそれだけ。
あと、濡れた手でタオルを取る最中に、足に水が落ちたのを感じるとストレスが最高点に達する。それを回避したいのもある。
だけど、カウンターにあったのはさっきお茶を入れたばっかのマイコップ。
いや、これを捨てて水ですすいで、もう一回水入れるのはもったいない。
そう思ってもう少し見回すと、目に入ったのは飲み終わった綾鷹のペットボトル。
そうだ、洗って捨てなさいって言われてたんだった。これを水ですすいで、水入れて、口内も洗い流しちゃえ。
思い立ったらすぐ行動。こんな行動力はいらないんだけどなあ。
ペットボトルの皮を剥いで、すすいで、真水を入れれるようにセットした。
水を入れて、口に当てるとなんか違和感。でも気にしない。
いつもコップで口をゆすぐときに思うのが、コップのふちに歯磨き粉のついた口が触れるってことは、水が口へ流れてくる間に歯磨き粉も口の中に入ってくるのでは?ってこと。
それなら何回も同じことを繰り返すうちにコップの中に歯磨き粉や口内の菌が逆流してその汚い水をまた口内に含むことになるんじゃないかな?
って思い始めたときから、コップを口に付けずに水を口内に含むようにしてる。
今日もいつもと同じように、まずは唇の周りの歯磨き粉を落とそうと思って、飲み口に触れないように水をそーっと空中から流した。
やっぱペットボトルでやるの初めてだし、最初の肌へのタッチで違和感があったから、どばっといつもみたいに水が流せなかった。
そもそもいつもより顔が上むいてた気がする。
結果、水は上唇の傾きに沿って左右に流れ落ちっていった。
それだけにとどまらず、首にまでつたっていって、シャツの中まで水がナガレテイキヨッタ。
ナエタ。
その時点で、ペットボトルを使ったことを心底後悔したが、一度始めた手前やめることもできず、今度は口内に水を含ませようと思って、ペットボトルを傾けた。
え、水が全然入ってこないんだけど...
そうか、さっきまでの違和感は飲み口がコップよりペットボトルの方が断然小さいっていう違和感だったのか。
そんな単純なことに気づくのが遅すぎた。
もうこの時点でなかなかのストレスを感じていたので、やけくそになってペットボトルを一気に傾けた。
唇の歯磨き粉は落とせなかったから、結局飲み口に歯磨き粉がついてしまっているだろう、本当に最悪。
そう思いながら、水が口に入ってきたが、水の勢いが強すぎた。
口の中では受け止めきれず、喉と鼻に水が入った。
体の反射のせいか、口をゆすぐ余裕すらなく、すぐに口から水が出てきた。
へんなとこに水が入ったせいでなんか痛い。
でもとりあえずあと一回ゆすげば歯磨き粉が消えそうな感じだったので、また懲りずにペットボトルの水を口に含み、吐き出した。
やっとハミガキを終えた〜!
って思ったのも束の間。
喉と鼻へのダメージを感じながら、視界には濡れた皿たち。
あとで拭くかと思ったけど、一回見ちゃうとやらないと気になって逆にストレスだから結局拭いた。
とりあえず今回学んだことはペットボトルで口をゆすぐなってこと。
なぜなら飲み口が小さすぎて水の勢いを調節するのが大変だし、コップみたいに空中から水をうまく流せないから。
慣れないことはするもんじゃないよね。
終わり。
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