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ペン画と、見限られつつある足場


湯島の純喫茶にて

アナログで描くペン画の利点は油絵やデジタルの厚塗りのように筆跡を捏ね回せない所にある。取り返しのつかない線を何本も重ねてうねるように見せるのは、ちくちく縫い物をしているようで楽しい。ミリペンを買って試してみよう。私も長らく買い足してない。

今日は仕事を除くとSNSばかり見ていた。趣味はどこへ行った。昔好きだったアニメは性的嗜好だけを残して記憶から消え去った。最新のマンガは絵がうま過ぎて目が潰れる。放送中のアニメを見ても機敏や情緒が高度過ぎて感じ取れない。

時と空間を操れる悪のロボット怖い。
長命エルフが今いいこと言った気がする。

その位の感想しか出ないので、Xにもいられない。そこで、SNSで誰でも参加できる(思い当たる)刺激の強くて過激なネタばかり求めるようになってしまう。夢中になった後で、こうしてどぎついゴシップしか楽しめない人間になっていくんだと気づいてがっかりした。

かつてはそんなネタを扱う週刊誌ばかり買って読む人の気持ちがわからなかったが、今は誰でもネット上に危ない事情や身も蓋もない本音を無料で晒せるし読める。

ゴシップ見るのをやめろとか低俗だとか言いたいわけではなく、参加できるコミュニティは踏ん張ったり新たな場所を開拓しないとゆっくりと狭まっていくので、完全に弾かれて行き場がなくならないように常に何か求めていないといけない、ということをゴシップ記事に時間を捧げてやっと気づけたという話。

具体的には、オタク趣味に完全に飽きたらどこに属すればいいんだろう?という事を真剣に考えるところまで来てしまっている。noteは140字制限のあるXと違って、書けば書くほど作者の見てる世界の広さが顕になる。もう3月といってもまだ3月だし、新しい趣味に本気になってみるべきか。

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