【感情表現】私って自分の気持ちを言葉で表現するの苦手なんだな。

こんにちは。

日本人は欧米人に比べて感情表現が苦手だと言われることがあります。
ご覧いただいている皆さんはいかがでしょうか?
苦手であるが故に、相手に伝わらず歯痒い思いをした、相手ともっと仲良くなりたいのになんとなく距離がある、、そんな思いをしたことはありますか?

今回は自己体験をもとに記載しているのですが、同じような気持ちを抱えている人や、感情を出すことが苦手な家族や友人、恋人、クライアントと関わる方の参考になると嬉しいです。

私は、周りから落ち着いてる、大人っぽいと言われることがあり、嬉しさの反面、内心いやそんなことないし、今めちゃくちゃ焦っててなんなら助けて欲しいんだけどなと思っていたり、ああやっぱり私のことは誰もわかってくれないんだなと勝手に期待して勝手に落ち込んだり、一人モヤモヤした時期を過ごしていました。

今思うと、相手を気遣うつもりで自分の気持ちを言葉に出さずに蓋をすることで、かえって相手にもそして自分にも嘘をついていたということに気がつきました。

言い換えると、相手が捉えた、そうではない自分を無意識に演じて、理解されない葛藤と、そのループに陥ってました。

今でも感情を出すことは苦手ではあるのですが、このモヤモヤが何かということに気づくきっかけを与えてくれたのが、キャリアコンサルタント養成講座でした。

今回はここでの体験をもとに、自分の感情を伝えることのメリットと、その方法を書いています。

私の通う国家資格キャリアコンサルタントの養成講座では、通学と個人で行う課題から構成されています。通学過程では、講義のように説明を聞くこともありますが、役割を演じるロープレほとんどです。

キャリアコンサルタントは、クライアントが働く上で抱えている問題や漠然とした不安、将来の方向性などを両者の間で共有し、クライアントのキャリアプランを実行するために手助けを行います。
そこで、第一ステップとしてクライアントが話しやすい環境づくりとして、「関係構築」をすることが欠かせません。

いやカウンセラーにならないしと思われた方もいるかもしれませんが、日常生活の関係構築でも活用できるのでぜひご覧ください。

カウンセラーの3条件

①クライアントの内面世界の共感的理解

クライアントの内面における私的な世界を、援助者自身が自分自身のものとして感じとり、同時にその内容面における性質把握を維持できていること。

②援助者の自己一致

「透明性」。自己の感情や思考に防御的にならずオープンである。
本当に誠実であること・真実性を持っていること、統合されていることという意味で人格者としての人間性を説明する。

③無条件の肯定的配慮(受容)

「思いやり」。条件付きでなく全人格をありのままに肯定・受容する態度。
クライアントの言葉を心底から聞き、それを信じて受け止めること。

ロジャーズ(1902-1987)が、カウンセリング理論として上記を提唱しました。

これらの3つをもとに、観察、オープンクエッション、感情反映などの技法を用いて傾聴をすることで、クライアントと信頼関係を構築していきます。

相手と関係を気づく上で、相手をありのまま受け止め(受容)、あなたは〇〇と考えているんですね、こんな感情なんですね!と相手の言葉を伝え返して(共感)、両者間で共有していきます。

この二つに加え、自己一致も重要な要素です。受容するだけでも、共感するだけでもダメなのです。自分がどう感じるのかも知っていないといけないのです。
感情を伝えるのが苦手な人の中には言語化できなかったり、感情自体出すことが悪いことだと思っていたり、感情自体わからないということもありえます。

私の場合は、子供時代、姉との喧嘩を母に止められたり、大親友が入院し人見知りを発揮し友達作りに失敗した経験などから、徐々に感情を抑え込むようになっていました。

コンサルティングをする時にはクライエントの話を聞くことに集中して、感情を伝えることはほぼないのですが、関係構築の上で人間味を持った関わり方をするには感情を知っておくことは欠かせないことです。

感情を伝える必要性と自己理解

役を演じる

ロープレで、技法も交えながらクライアントの問題把握などを行なっていくのですが、そこには相手も必要です。それぞれが自分の経験をもとにしたり、人物を設定したりして、役を演じます。
ドラマなどを見ているとわかりやすいのですが、その際に重要となるのが、登場人物の感情です。その人が何を考えていて、どう感じているのか、それがキーとなって物語が進行していきます。
コンサルタント役は、感情反映を行ってくれるのですが、なんか違うなと思う時、私はそれを言い表す表現が出てこないことにモヤモヤし、逆にそれがその通りだ!と思う時は、ああ私こう感じているんだ!という気づきになりました。
ここで私は、表現力の乏しさを痛感すると同時に、話を傾聴してもらい、わかってもらえることの嬉しさ、理解してもらうために伝えたいという気持ちが高まりました。不思議なもので、自分以外の誰かが発した言葉を聞くと、自己理解が深まるのです。
表現力、語彙力は、感情表現する言葉で普段使わないものを、意識的に調べ取り入れると、より表しやすくなります。

②過去の自分を振り返る自己理解のワーク

自分がどんなキャリアプランを描きたいかということを考える上では、ライフプランとしてどんな人生を歩みたいかという視点が欠かせません。
将来やりたいことを思い浮かべた時に、なぜ、どんな要素がいいのかといったことを考える参考になる要素の一つが過去です。
過去を振り返るツールとして、ライフラインチャートを完成させるワークがあります。これは、現在から幼児期の自分までを振り返り、満足度や成功体験、失敗体験、好きだったものを書き出す内容です。
私の場合、子供時代の自分を振り返った時に、セーラームーンごっこで謎めいた感じのヴィーナス役を演じきったり、大好きだったモーニング娘。になりたいと思っていたり、目立ちたがり屋だった自分を発見しました笑

割とポジティブで楽観的だった自分を知っているからこそ、今の「落ち着いているね」という褒め言葉に違和感を感じ解ってもらえない感覚になっているということに気がつきました。

そして、これらの経験を経て職場の人や友人などと話していると自分の視野の広がりにも気づきました。

意図的に自分の感情に目を向けるようになったことで、同じ会話でもより相手の感情を理解しようという気持ちになったのです。

「人は鏡」

自分がわかって欲しいと思ったら、それはつまり相手を理解するということなのだという解釈です。わかってもらったと思った相手はきっと自分自身のことも理解しようとしてくれる。

まとめ

長くなりましたが、要約すると、感情表現が苦手な人が克服するためにはいくつか方法があります。

周りの人と関係構築していく上で自分の感情を知っておくことは必要要素です。
信頼関係を築く上で欠かせないのが、自己一致・受容・共感です。

感情を出せるようになるための方法として、
1つ目は自分を知ること
例えば、過去の自分を振り返ることで、そのときの感情の起伏や状態を考察し、自分の興味の明確や強みの発見、価値観把握に役立てます。

2つ目は、感情表現するワードを意識的に使ってみること。
そして最後に、広がった視野で、さらに多くの人と話してみること

こうすることで、自己理解につながり、経験を通して、感情表現が得意な自分へと変われるのではないでしょうか。

長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございます!
全ての人が自分らしく生きやすい世界になりますように!

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