108:写真の「向こう側」を考える
カメラのシャッターを押して出来上がる写真には,もともと「触覚」はなく「視覚」のみがあった.しかし,デジタルになって「写真」を操作することが当たり前になって「触覚」が入り込んできた.けれど,最終的に写真として提示されるときには,操作の履歴が失われると同時に「触覚」も欠如して,「視覚」のみが写真のサーフェイスを覆っているのではないだろうか.
写真にはもともと「触覚」はないけれど,デジタルになった写真には「触覚」は入り込んでいる.しかし,どちらにしても最終的に見る写真からは「触覚