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NewJeansのETA解釈

習い事の空間でよくかかってて、何の曲だろ?洋楽かな?と2ヶ月くらい気になっていた曲。
たまたまYouTubeのおすすめに出てきて何となく押してみたらこ曲で、あぁNewJeansの曲だったのか!とびっくりした。OMGとDitto以外聴いていなかった。

カナルビと和訳を入れてくださっている動画を数本見て、コメント欄に色々な解釈が書いてあることに面白さを感じた。
彼氏が浮気してるよって女友達に教えてあげてるとか、実は女の子のことが好きだから「あんな男やめなよ」って言ってるとか、色々。その全ての解釈がうわなんかそうかも、と思うようなもので、それぞれの解釈に合わせて一曲丸々聴いてみたりもした。
次にMVを見た。ダンス動画も見た。

私の解釈について。
この曲で最初に感じた特徴は疾走感だった。ずっと流れている一定のリズムも、走り去っていくような忙しさを感じる。そしてそれは最後まで続く。終わりという終わりがないフェードアウトの消え方。女の子たちの噂話が、自分の目の前で繰り広げられたあとも違う場所でずっと続いていくような。ダンスも5人が束になってあっちゃ行ったこっちゃ行ったしているような感じで、とにかく忙しいなという印象を受けた。
NewJeansの5人の良い意味で個性を感じない(一体感?)ところから、なんか5人の妖精がある女の子にまとわりついて、ずっとその子の彼氏の噂話をしているみたいだなと思った。
きっとその噂話が本当か嘘かなんてどうでも良くて、5人の女の子たちの気まぐれかもしれない。暇な日常のスパイス?みたいな感じで、適当な女の子に目をつけて、彼氏が浮気してるっていう噂話をしまくる。日常生活でも、特に小学校から高校くらいまでは、日常にスパイスが欲しかったのかたびたび女の子たちが「あの子はあの子のことが好きらしい」「誰々と誰々が付き合ってたらしい」「あの子の彼氏は誰々ちゃんと浮気してた」というような噂をしていた気がする。それは単に誰かの勘違いから始まったものかもしれないし、誰かが誰かを憎んだことで始まった嘘かもしれないし、本当のことかもしれない。でもそんなことは、噂を流して楽しんでいる子たちにとっては割とどうでも良かったりする。たとえ本当でも嘘でも楽しめるのだ。噂されている本人からしたら迷惑な話だけれど。
5人の女の子たちが日常のスパイス、憂さ晴らし、楽しさなどを求めて気まぐれに始めた噂話。女の子本人に向かって、「あなたの彼氏サイテーだよ」と盛り立てまくる。女の子はそれを信じてしまう。作り話かもしれないのに。それを信じまくって、想像しまくって、ついに彼氏と他の誰かの幻覚まで見えてきてしまう。そして女の子は行くところまで行ってしまう。心を追い詰められて限界までいってしまうというか、そういうのがMVの最後のシーンに表現されているのかなと思った。誰もこなさそうな崖みたいなところまで車で行ってしまったところ。車で駆けるように猛スピードで、その女の子の頭の中で噂話が本当のことのように盛り上がって、どうしようもなくなってしまう。でもそれを見たNewJeansの子たちはあまり「まずい」みたいな顔はしていない。つまらなそうな、なんというか真顔。ふーん、暇つぶしで流してただけなのに、なんか彼氏に仕返ししてやる所とか見て盛り上がりたかったのに、追い詰められてて、なーんかつまんないな、みたいな。
女の子の無邪気さ、一方での残酷さ、思春期の熱しやすさ、そういったものが表現されている曲なのかなと感じた。

ダンス動画を見ていて「忙しそうだな」と感じたところで、私ももう若干感覚がスローになってきたのかなと思って、もしかして歳なの?と1ミリだけぎくっとした。あはは…。

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