ジャニオタ、ガチ初見で稲川淳二の怪談ナイトに行く

毎日暑いですね。
涼しくなりたかったので稲川淳二の怪談ナイトに行ってきました。
「怖いなー怖いなー」でお馴染みの、あの稲川淳二のライブです。

正直怪談そのものに関してはあまり興味がそそられなかったのですが、とにかく現場が大好きなので、怪談のライブって何?稲川淳二のファン層って?てか全国回るくらい人気公演なんだ!?という異文化を学びに行きました。
霊感は特にないです。
誘ってくれてありがとう!



チケットを買うぞ!

都内の土日公演とか売り切れてるんだけど……!?キャパ1300あるんだけど……!?
公式サイトのツアースケジュールを見てみると開演時間は「怪宴時間」で満員御礼は「満員御霊」表記でかなり和んでしまった。
ちなみに発券したチケットにもちゃんと怪宴って書いてあった。

座席は選択可能で、たぶん前方は稲川淳二のファンクラブ(!?)に入っているガチ勢で埋まってるぽい?

チケット代金は前売で6,600円でした。


いざ、現場へ…

ライブ会場は中野にある『なかのZERO 大ホール』です。
あまりジャニオタに馴染みが無い会場なので、勿論行ったことはありません。めちゃくちゃワクワクします。

駅から徒歩10分くらいかな?で、もうすぐ到着って時にようやく気がついた。

あれ、周り歩いてる人たちほとんど淳二ファンなんじゃね?

ジャニオタってどんな服着ててもなぜかジャニオタってわかるので、慣れてない会場に行く時なんかは後ろ着いていけばなんとかなるくらいなのですが、さすがに淳二ファンは見抜くことができませんでした。

仕事帰りっぽいサラリーマン、仲睦まじい夫婦、サブカル女子、金髪ギャル、インテリ系男子、若めのカップル、とにかく色々な人がいた。
平日だったから学生は少なかったかな。
男女比率も半々くらい。

渡辺くん、稲川淳二だよ!

会場は図書館が併設されていて、とても落ち着いた雰囲気。
階段を上がって大ホールのロビーへ向かうと、一気に淳二ワールド!
のぼり旗が飾られてたり、関係者の方々からお花が届いてたり、グッズも売っててそれがもう長蛇の列!大賑わい!

いや、グッズ多!?
「このお守りみたいなやつ欲しいなー、チケ運上がりそう!悪霊退散!」「いや逆じゃない?」というそれはそうすぎる会話をしてしまった。
しかもお守りじゃなくてマスクケースだった。
チケットの霊なら大歓迎だし。

常にギリ着のジャニオタも今回ばかりは15分前には着席し、入場口で配布されたチラシに目を通したり、セットの豪華さに圧巻されながら怪宴を待ちました。


いよいよ怪宴!

まずは素敵な着物をお召しになった女性の前説から始まりました。
「携帯はマナーモード」「写真撮影は禁止」等の注意事項の中に「何らかの怪奇現象が引き起こした不慮の事故に関して一切の責任を負いかねますのでご了承ください」的な説明がしれっと混ざってて怖かった。

稲川淳二が下手袖からひょこっと茶目っ気たっぷりに登場した瞬間、客席からワァーーー!!とかキャーーー!!という歓声と共に拍手が沸き起こる。
淳二はぎっくり腰が完治していないにも関わらず、ステージの端までゆっくり歩きながら終始ニコニコ笑顔で手を振っていたので、ファンサしない系ジャニーズくんたちは切実に見習ってほしい。
「じゅんじー!」という大向こうファンに対しても「ありがとう!」と嬉しそうな顔で返事してて、世の中のエンタメ界隈が声出し解禁になってよかったなぁ、とぼんやり思った。
淳二はファンのことを何度もマブダチと呼んでいた。

ざっくり内容としては二部制で、前半は短めの怪談と長めの怪談を合わせて5本くらい披露して、後半はドキドキ☆心霊写真コーナーという感じ。
令和の時代にまさか加工ではどうにもならないような心霊写真を見る機会があるなんてなぁ。

ちなみにセットは超豪華なんだけど、淳二は椅子から動かないので、内容にはそこまで関係してない。たぶん。
最後の方にちらっと使ってたけど、その使い方がこの一瞬の為に作ったんじゃないかってくらいかなり恐ろしくて、逆にセットの贅沢さが際立っていた。

怪談

ネタバレ(という概念は怪談界隈にもあるのだろうか?)にならない程度に触れますが、怪談って実話が元になってたりするんですね。
どこまでが実話で、どこから脚色が入っているのか全くわからん。

大体の観客は話を聞きながら無意識のうちに体を硬直させて息を止めているので、話が終わる→暗転する→もぞもぞ音が聞こえる→淳二「みんな息してね?」とこちらの体調を気遣ってくれて優しい。

テレビではとても話せないような大人の事情が絡んでくるような怪談もあって、やっぱり“生”で聞くと脳に直で入ってきて恐怖が倍増する気がする。
それこそテレビじゃ気が散って集中できないもんなぁ。
淳二曰くタレント業は既に辞めているらしいので、これからも濃い話が聞けるかもしれませんね。

あと淳二が舌なめずりするシーンがあって、うわ!これファンは双眼鏡でガン見したいやつでは!?顔見えなくても実質ASMRなのでは!?とかついジャニオタは興奮してしまったけど話が怖くてそれどころではなかった。


心霊写真紹介コーナー

背筋が凍るレベルの怪談に観客もシーン……状態になってることなんてお構い無しにいきなり始まった心霊写真紹介。

中央に大きなスクリーンが降りてきて、1枚ずつ映し出されていく心霊写真。
全体図を見せてから、淳二のはい!!お願いします!!というやたらとハツラツとした合図で該当箇所がアップになります。

なんか普通に顔とか、脚とか……
フィルムから現像した写真は経年劣化で影が濃くなってよりはっきり霊が見えるようになるとか、ならないとか……

最前のファンに話しかけまくる淳二、めちゃくちゃ楽しそう。
淳二「あなたの家はマンション?アパート?」
淳二「ベランダからこんな顔で誰かが見てるかもしれないね!」
淳二「はい!この写真見ましたね?覚えましたね?もうこの記憶は皆さんのものです!」←ニコニコおじいちゃん可愛いね

とか、もうなんなら写真とは関係ないエピソードも披露してくれちゃって、その間もずっとでかでかとスクリーン映し出された心霊写真がこっち見てるんだよなぁ。怖いって。


そして、終演!

捌ける時もずっと笑顔で端から端までお手振りしてくれる淳二可愛すぎる。
公演時間は2時間半くらいだったかな。
休憩無しでぶっ通しでひたすら喋り続ける稲川淳二、御年76歳である。

怪談ナイトは今年で31年目を迎えたそうです。
しかも連続開催!
おめでとうございます!

いつまでもお元気で!

終演後にはすっかり稲川淳二の人柄に魅了されてしまいました。

ジャニオタ(主語デカ)も担当のビジュアルの良さに死んでまた生き返るゾンビのような執着心があるので、生き霊にならないように気をつけます。
楽しかった!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?