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9マスノートで講演のメモをとる

 経営コンサルタントとして活動している塩澤貴良さんと9マスノートの出会いは勉強仲間からお付き合いで、そんなに積極的なものではありませんでした。その時購入した9マスノートが、今では常に携帯しビジネスでは手放せないガジェットのひとつになっています。

 塩澤さんには字が下手というコンプレックスがあり、ノートにメモをする習慣がありませんでした。それが今では、プレゼンに必須のツールに変わりました。9マスノートにお客さまの悩みを解決するネタや、お客さまを喜ばす話を青色インクのペンで自分の手書きの文字で書いてあらかじめ用意できるようになりました。1冊が見開きで31ページあるポケットサイズのノートも5冊めになっていたところで、今まで自己流で使っていた9マスノートをもっと効率的な使い方があるのではないかと思うようになっていきます。そこで、「ちゃんとした正しい9マスノート使い方を知りたい」。と言ってわたしのもとに訪れました。

 塩澤さんは講演会に参加する機会は多く、講演のメモの仕方にも悩んでいました。それまで講演会のメモは、配布されるレジュメや資料の余白にメモをしていました。

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■ひとつの講演を見開き1ページでまとめたい。

 ノートの使い方として、ひとつの講演を見開き1ページでまとめるべきです。その方が後で見返したときも思考が切れずに考えることができるからです。自分の考えていることをノートにまとめるときは、なんとなくぼやっとゴールが見えていて、見開きのノートのどの位置に何を書いたらいいのか、簡単にわかるのだけれど、講演会などで、特に初めての人の話を聞くときは、難しいものです。例えば1時間半の時間の中で、どこに話の山場が来るのかわからないので、どういうふうにノートの見開きに話のポイントをまとめていったらわからなくなります。塩澤さんは、可能であればその辺りのメモ術をわたしにアドバイスしてほしいと思っていました。

 講演の配布資料には、講演内容が漏らさず書かれ、メモがいらないくらいの場合がある。それはそれでありがたいけれど、話の内容は自分の頭の中に少しも残っていなかった。どんなに素晴らしい講演も会場を出ると忘れてしまう。配布資料があるだけに安心してしまうのかもしれなかった。塩澤さんは、せっかくいい話を聴いたのだから、お客さまに話したいと思っていました。手を動かすと同時に頭も動き、手で書いたことで頭に残ると気づいていきました。内容を頭にしっかりと刻み付けて自分の言葉に置き換えるために、塩澤さんは講演を聴いているときあえて手を動かしてノートにメモするようになりました。

 それまで塩澤さんは、メモが好きではありませんでした。その理由は字が下手だったからだそうです。だからきちんとしたノートにメモを残すことはなく、よって書いたメモを見返すこともありませんでした。9マスノートを使うようになって、書くことが少し楽しくなったと言います。青色インクのペンを使って書くと下手な字も愛着を持って見ることができるようです。そしてなんと今は、お客さまのところに行く前にノートを開き、お客さまが喜びそうなネタを探すようになったのです。

 塩澤さんはわたしに何回もうれしそうに「これはわたしのネタ帳です」今まで書き込んだ5冊のノートを見せました。

 塩澤さんがメモ術に悩んでいるといいますが、講演をメモした見開きのページには、小さい青色インクで書かれたで字で埋め尽くされていました。わたしは、この講演は塩澤さんにとってとても充実したものだったことがわかりました。

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<対談!塩澤さん>9マスノートで講演のメモをとる


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