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「きみのお金は誰のため」読者限定マガジン

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小説「きみのお金は誰のため」を読了した読者に向けて、本書では書き切れなかった話、イベント情報などを提供していきます。
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記事一覧

「きみのお金は誰のため」ボスの正体

灘高の宇宙人 先週1ドル160円を超えて、止まらない円安に世の中がざわついていたが、今週、一気に152円台まで下がった。 今回の値動きは、政府と日本銀行がドルを売って円を買う「為替介入」に踏み切ったことによるもので、その額はおよそ5兆円だったのではないかと噂されている。(公表はされていない) 今回のようなドルを売る介入は、財務省が外貨準備として保有している200兆円分相当のドル資金を切り崩しており、無限に行えるものではない。先週、「止まらない円安、政府の借金よりもヤバい

「きみのお金は誰のため続編(仮)」プロローグver0.1

2023年10月8日に「きみのお金は誰のため」の予約が始まってから、半年が経った。当初目指していた100万部にはまだ遠いのだが、おかげさまで19万部に達した。 数字の奴隷 5年前まで、為替レートや債券先物、10年スワップレートなどの値動きを、じーっと見ながら過ごしていた頃とは生活が大きく変わった。 しかしながら、数字を気にしながら生きているという意味では本質的には変わっていない。毎日のように紀伊國屋やTSUTAYAのランキングを見ながら、一喜一憂しているのだ。 「お金の奴

小説『きみのお金は誰のため』で伝えたかった社会への当事者意識

『きみのお金は誰のため』の重要なテーマの一つは、一人ひとりが社会を作っている、未来を作っているを感じてもらうことにあります。 統計にも出てますが、日本は諸外国に比べて社会への参加意識が薄く、社会=他人事のように捉えられがちです。 そうならないために、どうすれば社会への当事者意識が持てるのでしょうか。 大胆な教育改革で有名な工藤勇一先生も僕の本を読んでくださったのですが、先生の問題意識も全く同じところにありました。 前後編の対談記事です。

「書く才能」とは、AIを超える〇〇力

今週、関西大学梅田キャンパス内にあるスタートアップカフェで、佐渡島庸平さんと対談イベントをしてきた。 X(旧ツイッター)でのイベント告知に、こんなことを書いた。 誇張でもなく、かなりドSである。今日は、そのイベントで話した”告発”部分について書こうと思う。 昨年10月に出版した「きみのお金は誰のため」の執筆にあたって、この佐渡島さんには大変お世話になった。 告発に入る前に、誤解ないように説明しておくと、佐渡島さんに編集協力してもらったのはこの本の小説部分である。ビジネ

読者の皆さん、一票を投じてくれた皆さんへ

ご報告があります。 『きみのお金は誰のため』が ビジネス書グランプリ2024で【総合グランプリ】をいただきました! 【リベラルアーツ部門賞】もいただき、W受賞となりました。 本書でも「一人ひとりの投票で未来は決められている」と書いてはいますが、それを実感する機会は、僕自身ありませんでした。 しかし、今回のビジネス書グランプリの結果は、間違いなく、投票してくださった皆さん一人ひとりの票のおかげです。 一票によって結果は変わるし、未来が本当に変わるんだと実感しました。

小説「きみのお金は誰のため」記事化された書店イベント

小説「きみのお金は誰のため」を出版して3ヶ月たちました。おかげさまで、自分の本をいろんな書店で見かけるようになりました。気づけば15万部に達し、ありがたいかぎりです。 さて、これまで開いた書店イベントのうち二つは、東洋経済オンラインで記事化してもらっております。 参加できなかったみなさん、ぜひ、ご一読ください。 イベント①「なぜ僕たちは『お金の不安』に取り憑かれているのか」 こちらは、2023年11月30日にジュンク堂池袋本店で開かれたトークイベント。対談相手は、小説

「今から、お金よりも仲間が大事なことを証明します」

先日、山口の長府高校で金融教育の講演をしてきました。 タイトルは、新刊小説と同じく「きみのお金は誰のため」。 高校生のみなさんが、とくに熱心に聞いてくださったのは、後半にさしかかって、 「いまから、お金よりも仲間の方が大事なことを証明します」 と話したあたりから。 人は一人で生きていけないから、助け合って生きている。 家族や仲間は自分を助けてくれる大切な存在。 お金というのは“仲間ではない人に助けてもらえる”チケット。 仲間を増やすためのツールに過ぎないわけだから、お

小説「きみのお金は誰のため」出版記念トークイベント@青山ブックセンター

本日11月6日、「きみのお金は誰のため」の再重版が決まり、発行部数は3刷累計5万部になりました。発売してまだ一ヶ月も経ちませんが、多くの方々に読んでもらえていることには感謝しかありません。 さて、再来週、11月17日(金)に、東京の青山ブックセンター本店で、出版記念トークイベントを開催します。 タイトルは「人生も社会も豊かにするお金の教養~“お金・偏差値・いいね”数字に振り回されない生き方~」田内学×近内悠太 対談相手の近内悠太さんは、本書第5章を書くにあたって参考文献

小説「きみのお金は誰のため」ーアフリカ支援をする堂本さんのモデルー

本小説では、アフリカ支援をする堂本という男が登場する。 アフリカに寄付するだけではアフリカのためにはならないという堂本は、彼らが自立して、自走できるような支援をおこなっている。その堂本から主人公の優斗たちは、生活の豊かさとは何かを教わる。 実は、この堂本にはモデルが存在している。 NPO CLOUDYの代表理事を務める銅冶 勇人さんである。 小説の中の堂本さんと同じく、彼はアフリカの人々が生産に関わったバッグやシャツを日本で販売し、その売り上げをアフリカの教育などに活用す

小説「きみのお金は誰のため」ー預金という金融最大のトリックー

<この投稿は、小説「きみのお金は誰のため」を読み終えた人向けです> 小説「きみのお金は誰のため」の第5章では預金と借金の関係について、説明しています。 P181 13行目からP182 9行目までの部分です。 本書では、3人の議論の内容をダイジェストで紹介していましたが、実は、以下のような会話がなされていました。 今後も更新していきますので、無料のマガジン登録お願いします。

小説「きみのお金は誰のため」を読み終えたみなさまへ

著者の田内学です。 このたびは小説『きみのお金は誰のため』を読んでくださり、ありがとうございます。 こちらのサイト「お金の向こう研究所」では、主に身近なお金や経済についての発信をしています。大部分は無料で読めるので、フォローしてもらえると嬉しいです。 一部、日記的な私の活動部分や裏話の箇所だけが有料になっています。こちらは、マガジン『半径1mのお金と経済の話』(月額500円) (https://note.com/mnbtauchi/m/m1d1eeb896105)を購読