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こんな振る舞いをする陰謀論者が本当に嫌だなあって思った。

2024年1月1日の自然災害、2日の航空機事故、3日の大規模火災。
被害に遭われた方、今なお影響下にあるすべての方々に、心からお見舞い申し上げます。

X(旧Twitter)を見ていると、人工地震で大規模な震災が起こせる+人口削減やスマートシティ化の為なら政府や公務員は何でもする、という主張を強く信じている人々が、まさに余震が続いている最中に、NHKのアナウンサーが大津波警報に際して絶叫したことを「仕込み」「やらせ」と揶揄したり、対策本部の設置が早すぎるのは「知っていたから」だと決めつけたり、険しい地形の半島山間部への自衛隊の到着が「遅い」のは「わざと」だと断じたり、地震発生に伴う火災はレーザー武器によるものだと断じるアカウントが多くみられました。(個別に列挙しませんが。)

この世の中には、一般市民には想像もつかない仕組みがあることや、政治不信の元になるような隠蔽体質が政府にあること自体は否定できませんし、現状、誰にとっても完璧な災害対策とはなっていないのかもしれませんが、非常時に、安全地帯にいる外野から、SNS上で、このような自説をぶちまけるアカウントがこんなにあるんだとビックリすると同時に、うんざりしてしまいました。

大変な状況に置かれ、心を挫かれている被災者が、情報収集しようとしてこのような言説に触れたとき、見捨てられたと感じたり、混乱したりすれば、それは彼らの生命力にとって好ましいことではないと思うのですよね。

また、災害対応中に、故意に秩序を乱すような言動が多く見られれば、秩序を好む人たちからは統制を強めるべきだという声があがり、有害であると言える出来事が起これば、官側もそれに応じるだろうと思うのですよね。そうすると、分断衝突が起こりますよね。

混乱に乗じて、さらなるカオスを生み出しているのは、実は自分たちだ。
という認識はないのでしょうか?
よくわかっていて、役割を果たしている人たちなのでしょうか?
この人たちは、どこに向かっているのでしょう?

非常時にさらなるカオスを生み出すために、自説をばら撒く人たちの振る舞いをみて、本当に嫌だなと思いました。

こんな人たちも、目の前で危機に瀕していれば、自衛隊を含む公務員は助けなければなりませんし、迷わずそうすることでしょう。SNS空間で攻撃していた敵が、肉体をまとって目の前に現れ、手を差し伸べたのなら、その手をとるのでしょう。

そういう世の中に、生きているんですね。私たちは。




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