姫は心を病んでいた。愛する王子は、姫に愛を誓いながら、浮き名をながす。姫は耐えられず、しだれ桜の木になった。王子は生まれて初めて後悔した。桜の幹を撫でて泣くと根が王子の足に絡み、一気に王子を土の中へ。息絶えた王子は、桜の枝にしっかり抱かれ微笑んでいた。花吹雪が姫の涙のようだった。
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