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「ものを捨てる pt.2」 8首

///この記事は歴史的仮名遣ひで書かれてゐます///


思ひ出のもの捨てすぎてうつろなるわれ慰むるあぢさゐの花

買ひたても捨てざるをえずいさぎよかれゴミ出しの日が晴れはせずとも

てばなせず残すこころの執着を扱ひかねば茶でも飲むべし

あきらめを多くふふめるミニマリズムあきらめもつく歳かなりぬる

本棚に果たせぬままの欲望が積ん読として背を見せる暮れ (改)

減らす本えらびつかれて夕暮れのひかりともしく部屋おほふかな

もののなき床すこしまた広がりてほこり拭ふ手や嬉しかりける

ものへりて家に酸素の余地まさば継ぐ息一つ二つ楽ならむ

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