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『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.96「会話は、とぎれていい」

「好きなアナウンサー第一位は?」と問われたら、間違いなく「カトパン」だと答える人とは友達になれそうな気がしているので今日はこの本を紹介します。

2016年にフリー転身後、女優としてもドラマに出るなど活躍の場を広げる彼女の「愛される力の秘訣」が凝縮された本でした。

・ダメ出しに強くなる方法
誰かに批判されたり、怒られたりしたときの振る舞い方は非常に重要だと思います。対応次第でストレスを抱え込んで仕事が手につかなくなったり、相手との関係が決定的に悪化してしまったりすることもあるからです。
(中略)
批判されたり、怒られたりしたとき、ついカッとなって言い返したくなるかもしれません。ただ、相手の言葉は、自分に向けられたのではなく、自分の仕事に向けられたものであることが多いのです。そのことを意識しながら、良い仕事のために集中すべきポイントを見定めることで、批判に強い心を育てることが出来ると思います。

確かに、批判されたり、怒られたりしたときに「自分自身」に矢印が向いてしまうことがある。もちろん相手の言い方によることもあるけれど、批判の対象が「自分」ではなく「仕事」に向いていると考えるだけで、真摯に受け止められるのではないかと感じた。それと同時に、自分が相手に何かを伝える時にも、矢印がその人自身に向くのではなく、その人の「仕事」に向くような表現の仕方をしようと思った。

もう一つ。

・初対面のやりとりで人を判断してはいけない理由
アナウンサーになって1年目のことです。私は秋から『笑っていいとも!』にレギュラー出演することになり、その1週間前に現場を見学しに行きました。そこで、爆笑問題の太田光さんと初めてお会いしたのですが、大きな衝撃を受けました。初対面にもかかわらず、
「女子アナになれたから、調子に乗ってるんだろ」
といった感じで、かなりきつく、しつこくいじられたからです。
もちろんびっくりしましたし「なんて失礼な人なんだろう」と思ったのですが、感情的になるのは良くないと思い「そんなことないです」とのらりくらりとかわしていました。
ただあとから分かったことですが、太田さんは『笑っていいとも!』に女子アナのメンバーが加わるときは、いつもそういった雰囲気のやりとりをしていたそうで、『笑っていいとも!』終了後の打ち上げでは「歴代の女子アナたちはこういう反応だった」と発表するほどだったのです。
(中略)
太田さんも厳しかったのは初対面のときだけで、その後はすごく暖かく接していただき、私が『笑っていいとも!』を卒業する時にはご自身が出された本をプレゼントしてくださり、「頑張れよ」と激励していただきました。

「人は見た目が9割」とか「人は第一印象で9割決まる」とか言われるけれど、それは自分も相手も同じこと。つまりここからの気づきとしては「人を見た目(初対面のやりとり)で判断しない」というのを持っておくのと同時に、「相手は見た目(初対面でのやりとり)で判断する」というのもまた真実であるということ。自分を戒め、他者を許す。そんな姿勢で接することが出来る人が、愛される人なのだろうと思う。

結論、カトパンが好き。

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