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プロローグ 愚者

「2000円のアマギフの使い道」 2000円分のAmazonギフト券があったら、あなたはどうやって使いますか? 今年の春くらいの私が導き出した答えは、タロットカードの購入でした。フジテレビのヤングシナリオ大賞に応募したくて、登場人物にタロットカードで占いをしまくるキャラクターを出したかったので、勉強のために。という建前もありつつ、自分の恋愛運とかもちょっと占ってみたかったりもしたのです。 しかし届いた3日後には、もうクローゼットの中。残念ながら、私には使いこなせそうもな

    • No.21 世界

      エピローグ フィナーレなので、すごく良いことを書きたいのですが、「世界」なんて言われてしまうとあまりにお題が広すぎて困ってしまいます。このエッセイ企画中、ずっとずっと、何かしらお題に文句を言い続けていたような気がします。 私はNHKでやっている『世界はほしいモノにあふれてる』という番組が大好きでした。歌手のJUJUさんと俳優の三浦春馬さんがMCを務めていて、世界中の素敵なモノを紹介してくれる番組です。買い付けにいくバイヤーさんに密着することが多かったかなと思います。三浦春

      • No.20 審判

        気をつけたいと思うこと 他人に対して、審判のようにならないようにしたいなあと思います。誰かと話した日、帰ってきてから、自分の主観や考えを人に押しつけていたんじゃないかなと心配になるときがあります。お酒を飲んでいたり気が抜けているとなりやすいし、となると、私の本心というか根っこの部分に、そうした嫌な人間性もあるのだとは思いますが、だとしたら、顕在的に強制していかなければならないと思います。 とある人に、「恋人がいないんなら、土日はさぞ暇でしょう」というようなことを言われたこ

        • No.19 太陽

          ビートルズがそう言ってる このエッセイも、とりあえずは残すところ3回です。ずっとネタ切れに悩まされ続けました。 私はビートルズのHere Comes the Sunが大好きです。地球上のほぼ全員が好きなんじゃないかと思いますが。陽だまりのような優しい音色、シンプルだけどホッとさせてくれるような歌詞。ビートルズがイッツオーライと言ってくれれば、なんかイッツオーライな気がしてきます。 私はラジオ好きなのですが、この曲を聴くと佐久間宣行のANN0を思い出します。「これはマジな

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        プロローグ 愚者

          No.18 月

          ないものねだり 今日のテーマは月、ムーンです。 cry for the moonという表現で、「ないものねだり」という意味になるのだそうです。今回は、私が欲しいものについて書いていこうと思います。ただし、物質的なものに限定します。I am a マテリアル・ガールです。 UGGのファンケット 今日、在宅勤務中にちょっとさぼってSNSを見ていて発見したファンシーな見た目が超キュートなお靴です。一目惚れしました。ベージュも可愛いし、ブラックも捨てがたい。ちょっと高いけど、自分

          No.18 月

          No.17 星

          鋭利な指輪とお洒落は我慢 私はお洒落が好きです。洋服も、メイクも、ヘアも、ネイルも、香水も、それなりに楽しくやっている方だと思います。今日は、私のお気に入りのアクセサリーのお話から展開しようと思います。 友人たちと伊豆に旅行に行った際に、お土産屋さんで見つけて一目惚れした指輪があります。別に、伊豆にちなんだものではなくて、金や銀の星がたくさん集まったようなデザインのものです。3000円くらいで買ったのですが、すごく可愛くてお気に入りの指輪です。 ただこの指輪、とっても危

          No.17 星

          No.16 塔

          ラプンツェル 新型コロナウィルスが流行りはじめて、みんなが今よりも本格的に自粛をしていたころ、Twitterで「今ならラプンツェルがあんなに多趣味だった理由がわかる」みたいなツイートがバズっていたのを覚えています。 ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』の歌「自由への扉」では、塔に閉じ込められているラプンツェルが、家事や趣味をして退屈な1日をやり過ごす様子が語られます。そんな彼女の様子と、ステイホームを重ねた秀逸なつぶやきに、多くの人が共感したのでしょう。 私もその頃、

          No.16 塔

          No.15 悪魔

          悪魔の飲み物 コーヒーが悪魔の飲み物だと言われていたという話を聞いたことがあります。たしかに、自分が初めてあの苦い黒い液体と遭遇した人間だったとしたら、「悪魔の飲み物」としか表現し得ないかもしれません。香ばしい薫りを漂わせ、でも口をつけたらすごく苦い。いや、でもでも、なんか美味しい... 私も高校生、大学生くらいまではさっぱりでしたが、最近は浴びるように飲んでしまいます。絶対やめたほうがいいとは分かっていても、在宅勤務の日なんかは1日に6杯くらい、ブラックのホットコーヒー

          No.15 悪魔

          No.14 節制

          やめられない、とまらない。 なんでもかんでも、私は我慢というものができません。お酒、チョコレート、人間関係。過剰摂取ののちに吐き気をもよおすことが多いもの三選です。一度痛い目を見たからと言って、次から節制できるものでもありません。そのとき、とにかくたくさん必要なのです。 一人暮らしを始めてからというもの、節制という言葉が頭を過ぎるようになりました。 自分が食べたいから何かを作るという派閥の人もいるでしょうが、私は自分が食べるだけのものにこだわらないタイプだということをよ

          No.14 節制

          No.13 死神

          生 今日は何を話しましょうか。テーマは死神ですが、死なんて遅かれ早かれみんなに訪れるものだし、経験者もいらっしゃらないと思うので、私から言及することも特にないのかなぁと思います。 なので逆に、「生」の話をしようかなあと思います。あ、「セイ」ではなく「なま」にしよう。生にまつわることをぽつぽつ書いてみたいと思います。 生卵 このエッセイでも度々話していますが、私は小学生の頃に海外に住んでいました。その国では生卵を食べる文化がなく、というか、食べるとお腹を壊すそうでして。黄

          No.13 死神

          No.12 吊られた男

          クラシック・バレエ 「吊られた男」は正位置で「試練の時、修行、忍耐、報われる苦労」、逆位置で「報われない努力、徒労に終わる、無駄な犠牲、自暴自棄」という意味だそうです。このカードは、一瞬どっちが正位置だ?!となるような、不思議なカードですよね。 逆位置でみたこのカードの男、ルティレ(パッセ)をしているように見えます。これはバレエにおける基本的なパ(動作)で、片足を三角に曲げて、もう片方の脚で立つようなイメージです。言葉で説明すると必要以上に複雑になる気がするので、気になる

          No.12 吊られた男

          No.11 正義

          大好きな映画を教えます すごく好きなものに、正義って使うことがありますよね。「仕事終わりのビールは正義!」とか。今回は、私が大好きな映画の話をしたいなと思います。 1番好きな映画は? と聞かれるといつも困ってしまいます。1番を決めることの難しさ、質問してきている人の映画における知識がどの程度か分からないこと、好きな映画で人格までバレてしまいそうなヒヤヒヤ感(そんなことはほとんどないのですが)などなどからくる困惑です。 私は、大学時代に映画研究のゼミに入り、卒業論文のテ

          No.11 正義

          No.10 運命の輪

          ベートーヴェンとスピッツ 「運命」といえば、やっぱりベートーヴェンでしょう。交響曲第5番「運命」第1楽章。じゃじゃじゃじゃーん。 これだけ有名な曲なのに、ちゃんと最初から最後まで、味わって聴いたことがある人は案外少ないかもしれませんね。かくいう私も、今改めてゆっくり聴いています。こういう、"知った気でいてもよく知らないこと"をちゃんとしておくのは意外と大切なことだと思っています。誰かに自慢できるからとかではなく、自分として過ごす時間を豊かなものにするからです。 ベートー

          No.10 運命の輪

          No.9 隠者

          隠れていたもの 私は大学生のときに、とある先生と出会い、映像作品のシナリオを書くことの面白さを知りました。物語を創るこはすごく難しくて嫌にもなるけれど、強烈に惹きつけられるものもありました。まぁ子どもの頃の将来の夢が小説家だったくらいですから、生まれつきそういうものに取り憑かれていたのかもしれませんね。 色々なメソッド的なものも教わりましたが、その中のひとつのお話を今回しようかなと思います。なんていう名前か忘れちゃったのですが、一応、なんとか効果?みたいな呼び名があった気

          No.9 隠者

          No.8 力

          スノーボール 今回は、カードの絵からお題をもらおうと思います。 私の持っているタロットデッキの「力」のカードには、ライオン?獅子?が、女性に手懐けられているような絵柄が描かれています。結構デレデレした顔に見えます。獣のデレ顔を見て思い出すのは、お世話をしていた犬のこと。 私が子どもの頃に住んでいた国の道路には、野良犬がわんさか暮らしていました。私は現地のカルチャーセンターのようなところでクラシック・バレエ習っていて、その建物の周りにも野良犬たちが住みついたりはしていたの

          No.7 戦車

          「乗り比べ」 今回のお題もちょっと悩んで、色々なことを思い出しました。 幸いなことに戦車に乗ったことはないのですが、戦車が誕生する前、戦うときに乗るものだったお馬さんになら乗ったことがあります。なんなら、私は乗馬を習っていました。 私がいつも乗せてもらっていた馬の名前はシャンディーガール。茶色い美人さんで、ちょっと嫌なコでした。レッスンの内容は、馬場をぐるぐると回って、たまに駆け足させてみたりするだけなのですが、シャンディーガールはちょっとだけずるをするのです。他の馬よ

          No.7 戦車