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桜が見てくれている

わたしの仕事は、アパートやマンションの定期清掃などのメンテナンス。
担当する物件の中に、毎週一度定期清掃を実施するマンションがあります。3階建てでワンフロアに7部屋ある大きなマンションで、築後約40年経過しています。

アパートやマンションの定期清掃をして者にとって、大きなマンションの清掃はけっこうな重労働です。夏の暑い時期は特にそう。

 でも、わたしにはこの現場での清掃作業は苦になりません。むしろ、この現場での作業時間は、わたしの癒しの時間。
その理由は、マンションの横に流れている川沿いに桜の木が植えてあるから。
マンション敷地内の通路沿いから駐車場にかけて、川沿いの桜の木が枝を伸ばし自然のアーケードになっている部分があります。その一帯の清掃作業をしていると、桜並木が作り出す四季折々の空気感を肌で感じ、仕事で余裕がなくした心が落ち着いていきます。
「ずっと、あなたを見守っているよ」。そんな言葉が聞こえてくる気さえする。

春の時期には、浮き足立ってザワつく心を優しい色の桜の花が整えてくれるように感じます。

今週の火曜日3月29日に定期清掃と点検作業を実施しました。期待通りの状態でした。

作業が終わってから、何枚か写真を撮りましたので紹介させていただきます。

桜アーケード
5分咲きといったところでしょうか
自然界でしか見れない、優しい淡い色合いがソメイヨシノの魅力
老木をより美しく彩る一つ一つの花たち
桜の木々が作り出す門の向こうには、空が広がっている

これらの桜の木は、マンションができるずっと前からあったそうなので、植えられてから50年は経っていると思われます。
一般的には、ソメイヨシノの寿命は60年と言われており、50年を過ぎると老木の域に達する、と言われます。
そうだとすると、わたしに癒しを与えてくれるこれらの桜は、残り少ない自分の日々を用いて人間に春の喜びを与えてくれる貴重な存在。

これからも大切に見守りたいと思います。

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