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その水分のとり方、実は間違ってます。

そんな水分量で大丈夫か?

・・・大丈夫だ、問題ない(エルシャダイ構文)

水、ちゃんと飲んでください!
と熱中症予防の呼びかけが増える季節ですが、飲んでてもやけにしんどいってことありませんか?

今回は夏を乗り切る水の飲み方をご案内していきます

人間はたった1〜2%水分が減少するだけで、パフォーマンスの低下を招きます。
それを未然に防げているかどうか、
それがレースの最後の最後、重要な場面で活きてくるかもしれません。

脚攣ってスプリントできなかった。
そうならないために、「水」について知っておきましょう。

水不足から起こる危険信号

ヒトは運動等で水分が不足してくると、
「喉が乾いた」という症状を出すことで、水分補給を促しています。

しかし高温下での運動時や、日常生活で無意識のうちに脱水が起きている場合、

  • 頭痛

  • 吐き気

  • 食欲低下

  • 脱力感

  • ふるえ

など様々な形で警告をしてきます。

私もよく体験しますが、しっかり追い込んだあとなどは食欲の減退、吐き気に襲われることがあります。
これは脱水からきている場合があるので、
水分補給の仕方を改善する必要があるわけです。

「水が足りてない」ということに気づかずに、
「エネルギーが足りない」と判断してしまうと症状は改善するどころか
より悪化する可能性すら秘めています。。。

水が足りないとき、
自分はどういった症状が出るのか把握しておくのはとても大切ですね。

高張性脱水

脱水といっても種類があり、その種類により対処が異なります。

水分の摂取が滞っている場合に起きやすいのが「高張性脱水」です。
高齢者や子どもにとても多い脱水で、「水」が不足している状態です。

発汗以外にも呼吸などから体内の水分は減少していきます。

水分が減少していくと、どんどん体液は濃くなっていき血液はドロドロになっていきます。
それを防ぐために細胞内の水分が血液に移動することで脱水を引き起こします。

こちらに関しては喉が渇く、という症状が強く出るので分かりやすく
水を飲める環境であれば防ぐことが可能です。

低張性脱水

スポーツ時に特に多いのが、「低張性脱水」と言われているものです。
ナトリウム・水ともに不足している状態ですね。

症状には、だるさ・吐き気・痙攣がよく見られ、
喉の乾きがあまりなく、とても厄介な脱水です。

発汗により血中ナトリウム濃度が減少しますが、水のみを補給すると
体液が薄まっていきます。

血中ナトリウム濃度を維持するために、血液の水分が細胞内に移動し脱水を引き起こします。

塩分タブレットやスポーツドリンク、経口補水液などを活用することで
低張性脱水は回避することができます。

特に発汗が増える夏、高強度のトレーニング時にはスポーツドリンクを取り入れていただくと良いですね。

スポーツドリンクの活用法

スポーツしている時にスポドリが大事なのはわかりました!

じゃあハイポトニックとか、アイソトニックとか聞きますけどあれは何?
解説しましょう。

浸透圧という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
脱水もこれが大きく関わっています。

基本的に水分は、薄い方から濃い方へ移動していく性質があります。
これを理解した上でスポーツドリンクを見ると…
実は結構違いがあることに気がつきます。

ハイポトニック

塩分・糖分の濃度が体液よりも薄いものを指します。
このハイポトニック飲料の塩分濃度を上げたもの
を経口補水液と呼ぶことが多いですね。

ちなみに、
「ポカリスエットイオンウォーター」「アクエリアスゼロ」「VAAMウォーター」
あたりが該当します。

腸からの水分吸収が早いため、運動中や運動直後におすすめなものです。
胃の中で水がチャプチャプするのも防げたりします。

エネルギーは別途補給する必要があると思いますが、
効率的な水分補給には非常に向いているでしょう。

アイソトニック

塩分・糖分濃度が安静時の体液と同じものを指します。

味的に甘い感じがする、
「ポカリスエット」「アクエリアス」「グリーンダカラ」
あたりが該当します。

こちらは運動前や運動後のリカバリ時に向いています。

運動時にこちらを摂ると、浸透圧の関係で吸収が遅くなり
胃の中で水が溜まる状態になりやすいです。

すると吸収されるミネラルが、出る分に追いつかず…
足を攣るなんて結果になるわけです。

使い方を見誤ると、欲しい効果が出ないままなんてことになります。

まとめ

運動前ーアイソトニック
運動中ーハイポトニック
運動直後ーハイポトニック
運動後ーアイソトニック

といった感じでスポーツドリンクを活用していただくと、良いかと思います。
夏の厳しい気温でのレース、トレーニング。
安全に行えるよう、一度「水」について見直してみてはいかがでしょうか?

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