新生児死を経験した私たちが伝えたいこと

2020年4月4日、次男を生後11時間で空に還しました。

新生児死を経験した私たちが伝えたいこと

2020年4月4日、次男を生後11時間で空に還しました。

最近の記事

天使ママの産後の危険

危険な状態 流産・死産・新生児死・乳児死等赤ちゃんを亡くされたお母さん ”天使ママ”の産後って 心も身体もボロボロ。 ボロボロ通り越してまさに、危険。 何をするにも罪悪感 桜河が亡くなってからの産後は 食べることも、寝ることも、笑うことも ゆっくり休むことも、生きていることすら 罪悪感を感じてしまっていました。 自分の子どもは亡くなっているのに 私は何をしているのだろう。 出来ればかわってあげたかった。 そんな風に思う日々でした。 無気力になる お腹の中にも、地上

    • 自分を責めている天使ママへ

      実母は天使ママです。 流産を経験した後 姉、私、弟を出産してます。 3人とも妊娠中切迫早産で 2ヶ月ほど入院してます (今だと無力症と診断がつくのではないかと思います) そんな母だからこそ 妊娠出産は奇跡的なことであり 母子ともに命懸けである ということをわかっていたんだと思います 桜河の葬儀に来てくれたとき 私は家族に 「こんなことになっちゃってごめんなさい。元気な赤ちゃんを産めなくてごめんなさい。心配かけてごめんなさい。今日は来てくれてありがとう」 と伝えました。

      • 天使パパのリアル

        今回は天使パパのリアルな経験をお伝えしたいと思います。 世の中のお父さんは、自分たち家族のもとへ赤ちゃんが誕生したとき、 役所に出生届を提出されると思います。 必ずしもお父さんがやるとは限らないですが、 私は長男が誕生したときにはウキウキで提出しに行きました。 今回は「新生児死の提出物」についてです。 桜河は、生後11時間で亡くなりました。 桜河って誰?って思われた方は以前の投稿を見ていただければと思います。 丸1日も生きることができなかった桜河ですが、 そ

        • 新生児死を経験して

          私が新生児死を経験した時 こんな悲しい経験をしているのは 世界中の中で私だけ(私たち夫婦だけ) なのではないかという 孤独と不安 元気に産んであげられなかった という自責の念と 恥じらいに近いような感覚を 経験しました。 産後SNSで 流産や死産、新生児死などで子どもを亡くした お母さんのことを【天使ママ】と呼ぶことを知り #天使ママ で検索をかけると 私と同じようにお腹の中や出産後すぐ 子どもを亡くしたお母さんが 多くいらっしゃることを知りました。 同じよう

          天使ママになった私たちができること

          2020年4月4日に産まれた 2872gの立派な男の子の赤ちゃん 大きな声で泣き、手足をいっぱい動かして 見た目も普通の赤ちゃんと変わらない 元気な男の子。 この12時間後私の腕の中で 眠るように亡くなりました。 小さな命の短い人生が終わりました。 全く想像もしてない原因不明の突然の死。 妊娠も出産も誕生してからも 全てが問題なく順調だった赤ちゃん。 まさかこんなに直ぐにお別れになるとは 思っていませんでした。 このブログでは 赤ちゃんとお別れした家族の思い 赤ちゃんと

          天使ママになった私たちができること

          拝啓 ~大切なあなたへ~⑥

          その日は、桜が満開だった。 どの桜並木も、綺麗だったのを覚えてる。 病院に戻って、 あなたの口の中には、 ぶっとい管が入れられてて、 よくわかんないけど、 みんな一生懸命だった。 院長からいろいろ説明されたけど、 覚えてないよ。 あなたが助かることしか考えてない。 原因とか、 今の状況とか、 そんなんどうでもいいのよ。 あなたが生きてくれればそれでいいのよ。 産婦人科の判断で、 救急車で大きな病院に運ばれることになったね。 そこで安心したんだ。

          拝啓 ~大切なあなたへ~⑤

          帰り道。 コンビニでプロテインドリンク買って、 「僕のこと」を熱唱しながら帰ったんだ~。 12時くらいに帰ってきて、 17時過ぎまでお父さんは寝ました。 起きたらお母さんからLINEきててさ、 「様子観察がしやすいように保育器にずっと入ってる」 「産まれたあとの様子が心配されたためです」 って。 胸騒ぎが大きくなったのを肌で感じた瞬間だったよ。 でも、 お母さんから、 「赤ちゃんは特に問題ない」 ってあとから来てたから、それでまた安心したんだ。 近く

          拝啓 ~大切なあなたへ~④

          生まれるとね、 別室に新生児とお父さんは移動して、 身長体重を計測したり、指の数を数えたり。 あとね、 お母さんより先に抱っこできるんだ。 だからあなたのことを初めて抱っこしたのは、お父さんなんだよ。 「私たち家族にもとへようこそ」 声をかけたの覚えてるかな。 その時も、あなたはたくさん泣いてくれたね。 あなたの健康状態をチェックして、 お母さんのもとへ戻ったね。 先生は言ってたよ。 「良いお産だった!!!」 って。 良いお産ってなんだろうね。ほん

          拝啓 ~大切なあなたへ~③

          分娩室では、 とにかく放置されてるって感じだった。 ご経験ある方々ならわかると思うけど、 産まれる間近のお母さんは、 お尻をこぶしで押してあげると楽になるみたいで、 それをひたすらやっていたよ。 それしかぶっちゃけお父さんがやることないんだ。 頑張れって言ったって、すでにお母さん頑張ってんだから。 たまーに助産師さんが状況を確認するだけで、 すぐその場から離れる。 その記憶が非常に強く残ってるなあ。 その間も、とにかく陣痛は微弱だったね。 しばらくして、

          拝啓 ~大切なあなたへ~②

          病院に着くと、お母さんはすごく辛そうにしていたんだ。 実は、あなたにはお兄ちゃんがいるんだけど、 お兄ちゃんが生まれるときは、あんなに苦しがってなかった気がするんだよ。 お母さんがなぜか知らないけど焦ってるように感じたんだ。 理由は聞いてないからわからない。お父さんの勘違いかもしれないしね。 あなたが生まれる2か月前、 お父さんたちは家族旅行したんだ。 そこでずっと聞いていた歌がある。 ミセスグリーンアップルの「僕のこと」 この歌をエンドレスで聞いてた。 あ

          拝啓 ~大切なあなたへ~①

          2020年3月、新型コロナウイルスという未知のウイルスが世界中に猛威を振るい始めた時期。 マスクをしている方のほうがまだ少なかった時期。 1回目の緊急事態宣言が発令されるちょっと前。 そんなコロナがまだまだ本気出してない頃、 私たち家族に、新たな一員が加わろうとしていました。 4月3日、この日は金曜日。 パーソナルトレーナーとして働いている私。 金曜は週の中で1番夜遅くなる日。 LINEにはたくさんの通知。 あ、きたな って思ったよ。 でも、今だから言うけれど、