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傷ついた心を癒すのはいつも朝ごはん


昨晩、私は遠距離恋愛中の彼氏の行動におおいに傷つき、彼氏が飲みに行っている間に家出をかまし、友達の家へ突撃した。

これまでも嫌だと思ったことはたくさんあった。
小さなことがたくさん。
仕方がないこともたくさんあった。
それでも、自分が傷ついたり嫌な思いをしたりした事実が「仕方ない」の一言で片付けられることに耐えられなくなったのだ。


今回は半年ぶりの再会。そして昨日は3年記念日。
ゆっくり過ごせるように2日間は休みを取ったけれど、むこうは転職活動の面接が2日間で5件も入っておりそれどころではなかった。


この半年間、
誕生日は、仕事だから仕方ない
お正月は、コロナが流行ってるから仕方ない
その他は、体調不良だから仕方ない
と、何度も会う予定を延期しては悲しくなり、それでも理由が理由だから怒ることもできかった。
そんな気持ちを長らく飲み込んでいたら、いよいよ昨晩、消化不良を起こし爆発した。

転職活動だから仕方ない
久々にこちらへ来たから友達と遊びたいのも仕方ない
唯一のお出かけの用事も電車に間に合わなかったから仕方ない


そして極め付けは、言葉に出しても私の苦しい気持ちが伝わらず、この日誕生日を迎えた友人を祝いに出かけて行ったため、私は泣きながら友人の家を尋ねた。


仕方ないことだからこそ、人同士のマナーと最低限のケアが必要であって、それさえあればきっと爆発しなかったのだと思う。
ケアがないというのは、例えば友人の誕生日を祝いたい気持ちは素晴らしいと思うけれど、私は誕生日を特に祝ってもらっていない。一緒に過ごせてすらいない。
「これじゃあ友達じゃん」どころか、友人以下の扱いだと思ってしまう。
わたし、あんたのお母さんじゃないので、無償の愛なんてそそげません。
そういうことだと思う。

もういい大人なので、好きとか嫌いとかそういう話ではなくて、生活を一緒に作る上での問題点や解決策を話し合えればいいのにな。


そんな思いが溢れてぐるぐるしていたら、友人は暗い部屋に小さなあかりを灯し、エモソングリストを流してくれた。


彼氏が家に帰ったらいるはずの私がいないことで心配の電話がかかってきた。
「今は友人の家です。家に1人でいるメンタルではないので。明日の夜帰ります」
と一言残し電話を切り、私たちは眠りについた。


翌朝は友人の出勤に合わせ家を出ることにした。
家でうじうじしてても仕方がないので、せっかくの都会を楽しむことにした。
友人の会社の最寄駅で一緒に降り、ずっと気になっていたパン屋さんでモーニングを食べた。


あたたかいコーヒーと、サクサクのクロワッサンととろけるチーズが傷ついた私を癒してくれた。美味しいって正義。朝って正義。なんなら、嫌だったこともなんだったか忘れさせてくれる至福の時。


「いつかティファニーで朝食を」は私のお気に入りの漫画の一つ。
まりちゃんの冒頭のシーンを思い出した。
友人とメガハイボールで乾杯し口をこぼす夜も最高だけれど、やっぱり朝ごはんこそ私を癒す最高のコンテンツである。

そして行きたかった本屋を巡り、ずっと迷っていたノートを買い、いつか行こうと思っていた美術展を巡った。予定外にお金をたくさん使った。


ひとしきり遊んで自分を癒した1日。
今は帰りの電車の中。
心の栄養をたっぷり補給した私は、彼とちゃんと話すことができるのかな。

自分の気持ちに素直に生きたい。
妥協は絶対したくない。
仕方ないなんて言わせない。
わたし、あんたのお母さんじゃないんで。


改めて心に誓った休日でした。

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