見出し画像

雪の日の思い出

私が小さい頃我が家では、「子どもは風の子!外で遊んできなさい!」という母の方針により、風の日も雨の日も雪の日もほぼ毎日外に遊びに出ていました。近所の子どもだけで集まって遊んでいました。雪の日はうれしくて飛び出して行っていた気がします。しばらく雪で遊んでいるうちに、手がかじかんで真っ赤になって凍えそうになって急いで家に帰って温まり、また出かけるということを繰り返していました。

私は「かまくらを作ってみたい!」という野望を持っていました。

雪がいつもより積もったある日、妹と近所に住む妹の同級生の子と一緒に「かまくら作り」に挑戦しました。

チャレンジ1:その日は15センチぐらい積もっていたので、作る場所を決めて、周囲の雪を集めて雪を自分たちの周りに積み始めた。絵本「3匹の子ぶた」のレンガの家を作るイメージで、レンガの半分ぐらいの大きさに雪を固めて下から積んで固めていく。少しずつ内側に寄せながら積んでいきましたが、途中で雪が足りなくなり断念しました。

チャレンジ2次の年も挑戦しました。その日は珍しく雪がたくさん降ったので、雪かきを使って雪を山のように積み上げ、固めてから穴を掘って人が入れる場所を作る方法を試してみました。雪がふわふわだと穴を開けたら崩れるし、固めすぎると固くて掘れないという状態になり、「このやり方は違うな。」と全員一致で、その日も断念しました。

チャレンジ3次の年の雪が多めに降った日に再び挑戦しました。たぶんあのやり方しかない、と思われる「地道に雪を少しずつ固めて積んでいく方法」で作り始めました。順調に積み上がっていき、人が入れる部分も確保できて壁を80センチぐらいまで積めたのですが、最後の天井部分はどうしよう⁈となり、いけるとこまでいって考えよう、ということでそのまま雪の壁が内側に寄ってくるように雪を積み続け、最後天井の直径30センチぐらい開いた部分に、丸めて固めた雪を外側から詰めてもらい内側から押さえて固めるという方法で完成したのでした。嬉しくて大喜びして交代でかまくらの中に入って遊びました。写真も撮った記憶あり。とにかくうれしかった。

そういうわけで私たちの「かまくら作りチャレンジ」は成功し、妹と話している時にたま~に雪の話題になったら「そういえば昔かまくら作ったよね!」という話が出たりします。「ちゃんと人が入れたもんね!」と言って嬉しそうに話すのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?