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【気まぐれ連載】【社会人1年目の思い出#2】

前回のお話

4月1日午後5時

入社式も終わりも終わり、ぞろぞろと駅に向かう。前回の特級ガイジはいつの間にか消えていた。帰る時はみんな足が速いものだ。

やってるぞという初々しい気持ちよりも今から懲役40年が始まるのか、といういわば悲愴的な気持ちの方が大きかった。

5時に終わったこともあり、あまり疲れなかったが、これから飲みに行こうと言う気持ちにもなれず、そそくさと家路についた。
PS4の電源を入れ、それほどはまっていないが特にすることもないのでapexをした。

次の日、1週間の予定表が配られた。
相変わらず、ホテルで新人研修。この会社は田舎なのに社員を収められるほどのスペースが会社にないのかと呆れた。

午後

コロナ禍真っ只中、名刺交換の教育が始まった。

社外の新人研修を専門に行ってる会社が主に担当した。さすがに現物を渡すわけにいかずフリをしてくださいと忠告が入った。
(ただ、この会社で自分の名刺を見たのは後にも先にも、自分で会社に発注した名刺だけだ。
)

技術系にこんなことをさせて意味があるのか?このくらい本を読めば分かることなのではないか?、そんなストレスが溜まっていた。

マナー講習、お辞儀の角度…


老害に向けた立ち振る舞いの講習が連日続いた。

そんな講習が続いた1週間後、ついに動く。

コロナで自宅待機になったのだ。


テコでも動かない会社だ。おそらく国からお達しがきただろう。

新卒の1ヶ月目は、本(技術書)を渡されてこれを読んで、読んだところをメールで書いてください、というなんとも即興な課題を渡され、自宅で1ヶ月を過ごすことになった。この1ヶ月はマイナビ転職、リクナビネクスト、リクルートエージェント、メイテックネクストに登録した1ヶ月でもありこれから3年続く転職活動の始まりでもあった。

続く…

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