見出し画像

はじめての妊娠、そして流産 支えてくれた白文鳥つぶ


※今回の記事は稽留流産について触れます。





つぶとの生活にも慣れ
家族としてまとまりが出来てきた
2023年の6月
念願の赤ちゃんを授かる事が出来ました。

子どもが好きで、
その気持ちを活かせる職についた私にとって
妊娠はこの上ない幸せの瞬間でした。

結婚式が終わってから本格的に妊活をはじめ
自己流のタイミングをとりはじめてから
半年経たないうちの妊娠でした。

当たり前のようにうまくいくと思っていたので
夫へ報告動画を作りサプライズで伝え
2人で笑顔で喜びました。

私の家は家系的に
(実際に関係するのかはわかりませんが。。)
つわりが酷くなりやすいようで
出産経験のある母や姉妹同様に吐き悪阻があり
今思うと辛かったのですが
そんな事よりも赤ちゃんがいる嬉しさが勝り
仕事も全力で頑張っていました。
これくらいの我慢はみんなしている。
そう思い込んでいました。

3回目の検診の日
いつものように
ワクワクしながら内診台へ上がりました。
出産予定日が決まる日でもありました。

「…あれ?」

先生の一言に嫌な予感がしました。
そしてその予感は的中してしまうのです


「赤ちゃんの心臓が動いていないかもしれない」


仕事柄子どもに関わる事もあり
妊娠、出産が簡単ではないことを知っていました
でも、まさか自分が。

後に稽留流産(心拍確認後の流産)は
思うよりずっと珍しくはない事だと知ります。
赤ちゃんはお腹にいるのに
会うことは出来ないんだ。
現実って辛い。


その頃の記憶は正直あまりありません。

ただひとつ、
ふーちゃんや赤ちゃんの所へ行きたいと
何度も何度も思いましたが
踏みとどまる事が出来たのは
つぶちゃんのおかげでした。

どんなに辛い時でも
苦しみに溺れて息の出来ない時でさえ
夜が来て、朝は来る。
あけない夜はないのだと実感した日々でした。

朝起きて、
つぶに餌をあげて水をかえる。
夜眠る前に
つぶのカゴにシートをかける。

誰かの為に生きる事が
あの頃、私にとっての救いでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?