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【性的少数者】自分が『パンセクシャル』であることを受け入れるまで

「人間は異性に恋愛感情を抱くものだ」
かつての私はそう信じてやまなかった。多くの漫画やドラマで異性愛が描かれ、私自身も周りの友人も異性に恋愛的な関心を寄せていた。同性愛(女性間)とは無縁の世界に生き、自分が同性を好きになる可能性など考えもしなかった。

高  校  生  に  な  る  ま  で  は  。

現在の私は、プロフ文や本記事のタイトルに掲げている通りパンセクシャル(以下:パンセク)、つまり男性・女性・その他の性全ての人に対して恋愛感情や性的欲求を抱く性的少数者である。

ある日を境に、今までストレート(異性愛者)だと思っていた私がパンセクである事実を受け入れるには葛藤があった。

本記事では、私がパンセクになるまでの経緯と、自身がパンセクであることを受け入れるまでの葛藤を綴っていく。

初めて恋をした幼稚園生

この小見出しを見ると、多くの方が三次元の異性に恋をしたと思うだろうが断じて違う。二次元の異性が好きになったのだ。

ちなみにその異性は、アニポケのコジロウ。チリーンを溺愛するコジロウ愛おしすぎ。声も好き。だからハガレンのマスタング大佐も大好き((

てかコジロウのポケモンって
皆コジロウを溺愛してるよね

三次元の異性に恋をした小学1年生

コジロウに恋していた幼女は、小学1年の冬に習い事で見かけた、パッチリ二重細身長身ブルベ年上男子に一目惚れした(一目惚れはこの時限り)。

でもそいつがナルシストであることを知って即冷めた。なのに私がそいつを好きだという噂が両親や習い事の友達に伝わり、何年もそれでからかわれてたのが普通に辛かった((


同性愛に興味を持つと同時に性に目覚めた中学2年生

中学2年生の頃、同級生から好きなアニメのBL小説を見せてもらったことを機に、私は男性間の同性愛に興味を持ち始めるようになる。いわゆる腐女子でしたね。

pixivでそのアニメのBL作品を見漁りまくった。その中にはR18ものもあった。そうなるとまだ性の知識に乏しかった私は、わからない言葉や事象について検索する。するとなんということでしょう。まだ「セッ○ス」という単語も知らない純粋な少女にとって、あまりにも刺激が強すぎる写真や漫画や説明がまぁ出てくる出てくる。「男性器って興奮するとこんなに上を向くものなの?」とか「快感を得ると精液とは違う液体が出るんだ」とか驚きの連続だった。

そうこう調べてるうちに女性器も気になってきて調べた。率直な感想は「アワビやん」。でもえちぃと思った。この時点で完全に性に目覚めた。

こうして女性器の構造を知ってからadultなvideoもサンプル動画で見るようになった。男女間のもの、男性同士、女性同士のものに手を出してみたが、同性同士のものは受け付けなかった。なんか「いざ三次元で見ると生々しくて気持ち悪い」と感じてしまったのだ。

そのため、いくらBLが好きでも、BL小説は大丈夫でホモビは受け付けない理由は、BL小説では二次元のキャラで尚且つ読者の想像に委ねられる「文字」の形態になっているから。だからこそ、私はBL小説だけは受け入れられているのだと確信した。ちなみにGL小説は、この時点ではまだ読んだことがない。

実はこんな腐女子野郎でも、中3の時にクラスメイトの男子を好きになったのだが、好意は伝えず卒業に至った。まだ芋女子だったし好意を伝えなくて正解。


初めて女性を好きになった高校2年生

腐女子中学生は、お嬢様学校として名高い女子校に進学した。女子校はゴリラ女子ばかりだと噂に聞いていたが本当だった。野太い雄叫びをあげる子、足をカッ開いてスカートをパタパタする子、大股で椅子に座る子、チンパン笑いする子…。でも日傘を差して登下校する子が多いのは、唯一お嬢様学校らしいと思った。

部活はアンサンブル系の部に所属。「高校生になったらギターを弾く」という夢を叶えたかったので即入部・即パート決定した(当然ギターパート)。早速練習場所でギターのスケールを練習していると、顧問の先生が現れた。

実はこの部活の顧問の先生(女性)との出会いが私を狂わせていく

初めて顧問の先生を見た時の印象は「優しそう。お淑やかで育ちが良さそう」。黒髪でワンレンロングのサラサラの髪が綺麗な、中肉中背な独身の先生だった。

高1の最初のうちは、譜読みでわからないところを聞いて教えてもらったりするだけの関係だったが、徐々に暇な時に先生の方から話しかけてきて、世間話をしたり冗談を言ってきたりするようになった。この時点では、まだ「ユーモアもあって話しやすい先生」という認識だった。あと、先生は私の「理想の教師像」でもあった。

これが高2のある日を境に、先生に対する感情が変わっていくことになる。毎年「文化の日」の近くに「芸術文化祭」という、県内の高校生が部門ごとに集い、腕を競う大会があるのだが、この年それが開催された日が酷い土砂降りだった。私以外の部員は、会場まで親に車で迎えに来てもらっていたが、私は家庭の事情で迎えを呼べず、帰宅困難者になって非常に困っていた(しかも私は高校のある市とは別の市から電車で通っていたため車だと遠い)。それに気づいた先生は、「○○駅(高校の最寄り駅)まで車で送ってくよ」と優しく声をかけてくれた。

お言葉に甘えて先生の車に乗った。車内では、芸術文化祭の発表の反省をしたり、世間話したり、いつものように楽しく会話した。家庭環境の悪い私のことを心配してくれたりもした。でも先生の運転する車に生徒と2人きりという状況もあってか、やけに胸が騒がしくなった。そうは言っても今自分の隣に居るのは女性。しかも学校の先生。お茶目で可愛いユーモアのある憧れの先生だとしか思っていなかった。なのに早る鼓動は鳴り止まない。「なんで?今まで女の人に対してこんなことになることなかったのに」。この感情に困惑しながらも、それを先生に悟られぬよう必死に隠した。でも紛れもない、この感情は明らかに恋愛感情だった。


女性も恋愛対象になる事実を受け入れるまで

駅のロータリーに着くと私は車を降り、先生にお礼を述べ、予定通りの電車に乗って帰宅した。その日、眠りに着く前に、先生に対する感情を思い出してまた鼓動が強く早くなった。

「私、先生のことが好きなの…?」
「いやいや、憧れの人とお近づきになれて嬉しいだけでしょ」
「でもなんで先生のことを考えると、こんなにも胸が締め付けられるの…?」
「は?三次元の同性愛は無理だったよね??同性愛は気持ち悪いって思ってたじゃん」

そんな自問自答を繰り返していた。「私は先生を恋愛的に好きなのかも」という気持ちと「三次元の同性愛なんて無理。ましてや自分がそうなるなんてキモすぎ」という気持ちが葛藤して吐き気さえした。

でも確かこの日かちょっと後の日だったか、私に男性器が生えて私の部屋で先生と生で致す夢を見た。後背騎乗位で先生が動いてて、中○しキメてた。避妊しろや。

また別の日には夢の中で、部活の練習場所で先生とブッチュなキスかましてた。舌は入ってなかった。

今まで夢に先生出た時なんて1回しかなくて、その時だって、先生に、1/16にカットしたホットケーキあげる夢だった。細くカットしすぎ。

夢で先生とあんなことやこんなことをするようになってから、いよいよ現実世界で先生と顔を合わせることに恥じらいを覚えてきた。先生と目が合いそうになると目線を逸らしたり、先生にちょっかい出されても無視するか意地悪なことを言いったりした。完全に好きな子に意地悪するタイプの奴やん。ここまでくるともういよいよ「自分が先生を恋愛的に好きだ」という事実を認めざるを得なくなってきた。


私はパンセクシャル

こうして何とか自分が女性も好きになるということを自覚したわけだが、この時点では私は【パンセクシャル】というより【バイセクシャル】(以下:バイセク)なのでは?と思う方もいるだろう。私も最初は「自分は男性と女性を恋愛的に好きになるバイセクなんだ」と思っていた。

だが、自分の今までの恋愛歴を振り返ってみて、私は「性別」というフィルターを通して恋愛感情を抱くというよりも「その人自身のお人柄」に着目して恋愛感情を抱いていることがわかった。だから「男性も女性も恋愛対象 」というよりも「好きになった人が恋愛対象」なのだ。そう、今までは、恋愛対象になった人にたまたま男性が多かっただけ。決して女性や、男性・女性いずれにも該当しない性の人を好きになる可能性が全然ないわけではない。

私がパンセクであることは、割と周りの友人や前せふ君、今せふ君は受け入れてくれてて、性的マイノリティに理解ある存在がたくさん居てくれてることにとっても感謝してます。中には昔の私のように、実際の同性愛や性的マイノリティに対して良い印象を持たない方もいらっしゃるかもですが、「こういう人もいるんだなー」程度に思っていただけたらと幸いです。

長々となりましたが、ここまでご覧いただきましてありがとうございます🥹🫶🏻
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