日曜日

二人ベッドで寝がえりで 目が合って笑いあって
声上げて笑いあって 濡れた朝日に目を細める
水たまりの道標 どこまでも照らされていて
そんな日曜日 今日はどこか出かけよう

昨日夜更かしして観た映画を返さなきゃ
そういえばシャンプーも切れていたよね
近場の街に行くべ 寝ぼけて訛る君が可愛くて
そんな日曜日 今日はもう少し遠出しよう

虹色のレジャーシート もしものビニール傘2本
コーヒー、紅茶、魔法瓶につめる 君がマニキュアを塗っている間に

時の流れ 明日にはきっと飲み込まれてしまうけど
だから今 僕は幸せなんだということをゆっくり味わって

二人寝っ転がって草の上 柔らかくて青臭くて
ここからなら手を伸ばして あの頃ほしかったものに届く気がする
突然の天気雨 丘の上から転がるように駆けていって
そんな日曜日 今日は傘はいらないか

食べ損ねたお弁当 車の窓の雨粒を目で追う君
いびつなおにぎり、甘すぎる卵焼き 他の人から不味いと言われたって

君が僕を 認めてくれるから無理に好かれようとかはやめた
僕は君が ブスになってもイラついててもこの手は離さない

湿った髪を互いになでる 犬みたいによろこぶ 君がいれば僕は

二人並んで座る雨上がりの丘 優しくて安心して
シャツが乾くまでここにいて 溶け出すほどの夕焼けをみて帰ろう
明日も休めばいいしょや 誰にどう思われようとかまわない
そんな日曜日 今日はいい日だったね

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