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新生活の話

二人暮らし1ヶ月経過。なんとなく落ち着いてきたので記録。

写真は散歩中の夕焼け。

* * *

交際開始からまだ浅いこともあり「いずれはね〜」と考えていた二人暮らし

お互いの生活の都合や今後のことを考えると
今が何かと良きタイミングかも……と、思いの外簡単に話が進んでいった。

11月頭に物件探し→12月頭に入居、とかなりタイトなスケジュールで進み、「思い立ったが吉日」思想の人間が集まるとこうなるのだと知った。

不動産とのやり取りや引越し関連の手続き、そして怒涛の荷造りと片付けをバタバタと行っていたので11月の記憶が殆ど無い。

そうこうしているうちに、就職してから始まった4年間の一人暮らしは
いとも簡単に終わりを迎えたのである。

* * *

入居初日の晩、最低限必要なものの荷解きをして
まだベッドが届いていないので床にラグを敷いて、
二人で布団に包まって寝た。

11月からずっと続いていた引っ越し関連の作業が一段落し、
初めてほっと落ち着けたような気がした。

と、同時に
慌ただしくしている間は考えもしなかったが
これでもう一人暮らし生活が終わってしまったのだと実感し
無性に寂しくて切なくて、メソメソ泣いてしまった。

* * *

高校卒業までは実家で過ごし、
大学4年間は実家こそ出たものの祖父母の家に住まわせてもらっていたので
何もかも自分でやる「一人暮らし」は就職してからが初めてだった。

家がなかなか見つからなかったこと
母と一緒に祖父母の家と新居を車で何往復もして荷物を運んだこと
コロナ禍でなかなか家電が届かなかったこと
少しずつ家具を選んで揃えて自分で組み立てていったこと
不器用ながらも続けた自炊
急に思い立って始めた模様替え
初めて体調を崩したときのこと
遣る瀬無さを堪えきれずに泣いた夜

自分の好きなものに囲まれた1K6.7畳のお城には
4年間の思い出がぎっしり詰まっていた。

* * *

思えば昔から一人行動が苦ではなかったので
自分にとって一人暮らしは楽しくて、楽で、充実していたと感じる。

好きなものを作って食べて、
自分の好きなときに好きなことをして
くたびれた部屋着でダラダラしていても
動画や映画を見たりゲームをして夜更かしをしていても
誰にも何も言われない。

こういう生活をすることはもう今後無いんだろうなと思うと
もう少し何かやっておけばよかったかなー、とふとしたときに考える。

それでも今の選択をしたことに後悔は全くないし
なんだかんだ言っても「ただいま」「おかえり」が言えるのは嬉しい。

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