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特異な才能がなくても趣味で音楽を続ける理由

気がついたらnote開設して1年が経過した為(早っ!)、今の思いをまとめます。
というよりも、昨年から上手くまとめられず放置して寝かしまくったものです。

私は、障害持ちでピアノを続けています。
しかし、テレビ等で取り上げられるような「奇跡の音!」「魂のメロディ!」など、心震えて感動するような演奏能力はありません。
そもそも、「出てこいっ!えいやぁぁぁあああ!!!」って出そうと思って簡単に出せるものではありません。

障害持っていて楽器演奏できる=天才と思いがちですが、実際は私はとても凡人です。
天才と呼ばれるような人はほんの一握りしかいません。
それでも私が演奏するのは、単純に演奏することが好きだから続けています。
たとえ聴く人が誰もいなくても、です。
今はさらに、派手な曲が弾けなくてもいい音を出したいという気持ちがあります。

最近、楽器演奏する私と同じような障害者が増えたと感じます。
中には、プロデビューする人もいます。
実家が太い、先生含めて周囲との相性がよほどよかった等、かなり恵まれた環境にいないと厳しいのではないかと思います。
音楽関係って、基本親ガチャの影響がとても強いのかな?親が演奏家や愛好家だったり、音楽に関わる仕事だったり、もやもやしかない。

そんな私は、普段は社会人生活で消耗しまくりの毎日です。
満員電車が苦手だけど生きていく上で耐えています。
平日は何とか時間作って練習するよう努力していますが、消耗が酷すぎてできない時が増えてしまいました。

私は中途半端に社会に適応できてしまう為、人とのコミュニケーションにかなり消耗する毎日を送っていてます。
その一方で、理解ある人に囲まれて好きなことだけして生きている人にモヤモヤしてるんです。
防音室がないから時間制限があり、練習時間の捻出に苦労しています。消音機能はあるものの、周囲に配慮して21時30分以降は自粛です。

私なりに努力したけど、飛び抜けてすごい演奏能力は身につきませんでした。
手の大きさや体の骨格の影響があるかもしれません。
演奏機会は発表会のみ。障害があるとは誰にも気づかれません。
前回のピアノの発表会は「社会人で続けているすごい人」扱いで、正直困惑しています。あの時は、子どもと学生の中に社会人の私が1人ぽつんだったから仕方ないと思います。

私の場合、見た目が普通の人に見えるので、障害があるように見えないって言われます。
メイクやピアスは普通にします。服装は頭で考えて色数落としてシンプルにしています。
時々、慣れない環境による体調不良がある為、状況によりヘルプマークを使うこともあります。環境の変化がとても苦手です。
周囲への理解については諦めています。それでも誤解はとても嫌です。
見た目で判断されて「障害者なの?えー、うっそー、信じられない。」という言葉、嫌というほど何度もありました。
普通にできなくてすごく苦しんでいる人に対してこの言葉はキツすぎると思いませんか?
「普通は普通は…」って家族や大人、同級生から長期間呪いをかけられた影響があり、今もメンタルがガリガリに削られています。

こうして文章にすると「普通の人」に見えますが、人と話すのがとてもとてもとても苦手で、話し方は0点です。
対面した瞬間、話す内容が全部ぶっ飛んでしまいます。
話す順番も崩壊します。これって私だけ?

話し方がおかしいから、仕事が決まりにくくて苦労しました。
書類は通過するものの、面接で落とされ続けて、人事担当者に暴言吐かれ(圧迫面接?)、酷く傷つきました。
落ちたところはみな制服があって性別で役割があるような会社(例:女性だけお茶汲みやコップ洗いなど)で私には合わない環境の為、落ちて正解だったと思います。

脱線失礼しました。

コツコツ目標設定して、夢を叶えられる人が羨ましい。
すぐに結果を出したいという気持ちがあるせっかちな自分が嫌になります。
さらに何をやっても中途半端なところも嫌になります。例えば、約10年以上前にYouTubeでコツコツ演奏動画をアップしていたのですが、「著作権の申し立て」というよくわからないのが出てくるようになり、対応方法に苦労して挫折しました。
今はなんとなく年齢的な焦りと、「10代20代でできないと意味がない」という固定観念が抜けないのかもしれません。

それでも周囲の雑音に負けずに、好きなことを続けていきたいです。
自分らしい生き方を自分の力でクリエイトしていきたいです。