見出し画像

心地よい暮らし×SDGs、アリじゃない?

近年、よく耳にするようになったSDGsや、サステナブル。

「やってます!」と声高に言えるほどの取り組みはしてないけれど、この風潮でうれしいと思うことがある。

それは、なんとなく心苦しいことをやめる選択肢を選べるようになったこと。

わたしは「ごみ袋にいれて捨てる」という行為がちょっと嫌いだ。子どもの頃、母は怒るとわたしの持ち物を全部ごみ袋にいれて外に出した。大切なもの、思い出のもの、ぜんぶゴミ袋に詰められて「いらないもの」として扱われたショックは今も覚えている。

だからいまだに、ゴミ袋に入れて捨てる行為が嫌いでなるべくしたくない。(朝起きてゴミ捨てに行くのも嫌い)

ところが家庭菜園をはじめて、食べきれないほどの野菜が採れるようになった。夫とふたりきりだからなかなか食べきれないことがあって、捨ててしまう度に心苦しい気持ちになっていた。増えていくゴミ袋の中身。仕方ないと言い聞かせて、毎回「ごめんなさい」と言いながら捨てていた。
自分の心地よさのためにはじめた家庭菜園で、苦手な「ゴミ袋に入れて捨てる」が増えてしまったのがしんどかった。

そんなとき知ったのが、コンポストの存在。

コンポストとは
「堆肥(compost)」や「堆肥をつくる容器(composter)」のことです。家庭からでる生ごみや落ち葉、下水汚泥などの有機物を、微生物の働きを活用して発酵・分解させ、昔から伝承されてきた日本の大切な知恵のひとつです。
コンポストに取り組むと、生ごみが堆肥に変わります。では、堆肥とはどんなものか知っていますか。
「わら、落葉、野草、藻類などを積んで腐らせた自給肥料。肥料としての効果のほか土壌の肥沃度を保ち、土壌の物理化学的、微生物学的な性質を改善する土壌改良剤として有効である。」(ブリタニカ国際大百科事典)
簡単に言うと、堆肥とは有機物を微生物に分解させて、その栄養を植物が吸収しやすい状態にしたものです。

https://lfc-compost.jp/about

うちのコンポストは、トートバッグ型でベランダに置けるタイプ。カバンタイプなので持ち運びも楽で、残飯や野菜くずをぜんぶ食べてくれる頼もしい子。

コンポストについて書いたnoteはこちら

コンポストのおかげで、食べものをゴミ袋に入れて捨てるという行為をやめられた。
放り込んだ食べものは堆肥になってまたおいしい野菜を育ててくれる。循環していると思うと、感謝の気持ちで送り出せる。

もともと心苦しかったし、お行儀的にも環境にとってもいいことでもない。やめられたスッキリ感は絶大だった。

サステナブルがいいことで未来のためになるのはわかっているけれど、自分にとっても価値を見つけられないと続かない。
忙しい毎日のなかで、心地いい暮らしを選ぶ理由としてサステナブルであることが背中を押してくれる。

未来のためにいいことは、本来人間にとってもいいことなのかもしれない。

嫌いな行動をやめられるのが未来にとっても人間にとってもいいことだったら、うれしい。
サステナブルは心地よく暮らしながら実現可能だ!と信じて、生活のなかに心地いい選択を増やしていきたい。

以前読んだ本『今ない仕事図鑑』

SDGs時代に生まれそうな仕事がたくさん紹介されていて、「今ある仕事につく」という思考から離れてワクワクできる一冊。

特にびっくりしたのが「海のゴミを集める仕事」。近い将来、海の中で動くロボットができれば、遠隔で誰でもゴミを拾える時代が来るのかもしれないと、目から鱗だった。遠隔ロボットの操作なら今の子どもたちはゲーム感覚でできそう。特にわたしが仕事で関わっている不登校や引きこもりの子どもたちのほとんどが今360℃を見渡しながら操作するゲームに夢中だ。だから、もしこの仕事ができたら雇用の面でも環境面でも最強じゃん!とワクワクした。わたし自身もなんとなくゲームがしたくなってしまう日があるので、海のゴミに繋がっている収集ゲームがあったら絶対やってみたい。こういうの思いつく人は本当にすごい。アイデアに脱帽!

SDGsは今まで地球を疲れさせてしまった結果として取り組まないといけないのかもしれないけれど、現代だからこそできるSDGsがあるはず。

多くの人が自分にとっての心地よさを追い求めるようになった現代だから、嫌いなことをやめられる「心地よい暮らし×SDGs」もありなんじゃないかな。

この記事が参加している募集

やってみた

SDGsへの向き合い方

よろしければサポートもお願いします。 頂いたサポートは、インプットのための読書に使わせていただきます!