周庭さんの言葉


周庭さん「怖い。香港の一国二制度、もうわからない」雨傘運動の風化と中国化を心配:朝日新聞GLOBE+ (asahi.com)

 香港で民主化運動を行っていた周庭さんがカナダに亡命。

 過去の周庭さんのインタビュー記事から印象的な部分を引用します。

 『そうした特性でもって、香港政治についてどうやって中高生に訴えるかは私たちにとってチャレンジです。だから今、フェイスブックに長い文章ではなく短い動画やかわいい写真を載せたり、インスタにおもしろい写真を載せたりしていますが、それで本当に政治を伝えるツールになるのか。政治は何かに対してすごく怒ったり、すごくまじめな話を語ったりするだけに、「かわいい」「きれい」「おもしろい」が中心のアプリでどうやって伝えられるのか、難しさを感じています』
 
 『小中学校でも中国の愛国教育がいろんな科目に入り込んでいます。世界でも多くの政府が、そうやって人々の考え方を変えさせようとしていますが、香港人として、本当に警戒心を持たないとだめだと思います。正直、私は(一国二制度が適用期限を迎える)2047年以後の香港を想像できない。今年の香港すら想像できないです。政治的な弾圧がどんどん増え、英紙フィナンシャル・タイムズの記者がビザを更新されなかったりして、海外メディアの報道の自由にも影響しています。私たちが香港人としてやらなきゃいけないことがいっぱいある、と改めて思います』
 
 『また、今の若い世代の間には「天安門事件は私たちの問題じゃない」「もう昔のことだ」という考え方があります。そのうち、例えば10~20年後の若者たちが「雨傘運動は過去の話」「どうでもいい」となってしまうんじゃないか。想像するだけで怖いです。日々の生活を見ても、中国大陸で売られるものは香港人にとっては安く、休日に深圳に行く人たちが本当に増えています。また、大陸に行くのが好きになった若者もすごく増えています。彼らは中国の通販サイト「タオバオ」もよく利用しています。中国の人権問題に対してあまり知らない、知っているとしても自分と関係ないといった考え方が彼らにはあります。どうやって人権問題に注目してもらうようにするのか、大事な課題です』

 『私は両親のいる香港に住み続けたいですし、政治的にも、自分が香港に残る責任があると思っています。民主化のため、一緒に一生懸命に戦っている仲間がいる、だからがんばれると思っています』

周庭さん「怖い。香港の一国二制度、もうわからない」雨傘運動の風化と中国化を心配:朝日新聞GLOBE+ (asahi.com)

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