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子宮腺筋症核出手術を受けてきました#9  病院選び編②

【気になったら、別の医師に診てもらうのが吉】

一口に病院と言っても、医師によって治療方針が違います。

病気への考えが違えば、話の仕方、患者への寄り添い方、薬の出し方や選び方、まるで違う。

大きな病気・新しめ(笑)の病気の場合は、特に!「おや?」と思ったら、違う医師に診てもらうのも全然アリだと思います。

医師はいくらでもいますが、自分はこの世に一人だけです。自分の身体はひとつだけ。

違う病院に行くことで、多少、医師や看護師と気まずくなろうと、納得して治療を受ける事を大事にしようと思いました。


【「はじめの病院で腺筋症と診断がもらえていたら...」】

20代後半、はじめて行ったレディースクリニックでは、子宮腺筋症と診断は出ませんでした。

エコー画像には、バッチリ腺筋症特有のキラキラが映っていたのに。あのおじいちゃん先生にはそれが何か分からなかったのです。

数年後、ふたつめの病院で腺筋症が発覚した当時、妊活に没頭していた間、

「あの時、腺筋症ってちゃんと診断してくれていたら、こんなことにならなくて済んだんじゃないか?」とうらめしく思う時もありました。


【子宮内膜症と子宮腺筋症】

子宮腺筋症という病気は、「新しい」病気です。

症状としては昔からあるものですが、元々は子宮内膜症と総称されており、子宮腺筋症という病名が付いたのは、ここ10数年のことだそうです。


何が違うかというと、病気が「内膜」に出来るか、「子宮の筋肉の中」に出来るか。

「子宮内膜症は、内膜に出来る」「子宮腺筋症は、筋肉内にランダムに出来る」。

私の中の理解を無理矢理、スポンジケーキに例えましょう。(なぜ!と思わず読み流して下さいね笑)


内膜症はチョコがけスポンジケーキ。

チョコを取り除くならば、表面のかかっている部分を切り取れます。

腺筋症は、チョコチップが練り込まれたスポンジケーキ。

チョコチップだけを取り除くとなると...。

どこにチョコチップがあるかなんて、外から見ても分かりません。どこにどれくらいチョコチップがあるか分かったとしても、切り取るのは相当の作業です。スポンジケーキは粉々になってしまいます。

「ならばケーキごと排除しよう」というのが今までの治療、子宮の全摘出です。


【結果的に、はじめの病院で分からなくて良かった!】

落ち込むと「あのおじいちゃんがもっと知識のある医者だったら」と思っていた私。

手術前、ナイーブになった時もやっぱりその思いに駆られた時がありました。


20代後半で、子宮腺筋症です、と診断されていたら?...掘り下げて考えてみた事があります。

すると意外な事に気付いたのです。

今でこそ、子宮腺筋症核出手術という術式がじわりじわりと広まってきました。

腺筋症が見逃されたあの時、

「子宮腺筋症=全摘出」しか世に無かった時、

子宮腺筋症と診断されていたら、私の子宮はきっと無かったでしょう。


「あ!あの時見逃されて良かったんだ!!!

ここまで診断されなかったから、核出手術を受ける事が出来るんだ!!!!」と気が付きました。

それで、すーーーーっと気が楽になりました。

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