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コロナがくれた時間

「あれ?なんか変だな」
先週水曜日の朝、前日にリモート飲み会で飲みすぎたからかな。と、思いながら出勤してしまった。
10時頃、「やっぱおかしい」と思い、病院へ向かう。
週末の大切な会議、来週の東京での事例発表、この1年で一番大切な2週間だった。
「陽性です」
頭の中が真っ白になり、会社へ報告。
この半年間準備してきたものがすべて流れていく。
ここからは、身体のしんどさとの戦い。怠い、頭が痛い、のどが痛い、とにかく横になっているしかない状況。
数日の休養からだいぶ楽になったのは、4日後だった。
それにしても、今の職場で働き始めて12年、こんなに休暇をとったことはなかった。いつも頭のどこかに仕事のことがあったように思う。
ゆっくりと好きな登山の動画を見ていると、小学生のとき、父が御嶽山に連れて行ってくれたことを思い出した。父はサービス業でなかなか休みが一緒になることがなく、父が休みの日は学校があったとしても朝からとても楽しみにしていた。
父が連れて行ってくれた御嶽登山が嬉しくて、将来の夢は「登山家」だといって、山の絵を描いたり、山を立体にした立体地図を作っていたのを思い出す。
休日は無為に過ごすことが多く、自分ってなにが好きなんだろうと思うことが多かった。ヒントは子どものころにある。
子どものころは、何かに夢中になっていたことがひとつはある。
僕は、好きなことを仕事にできるほど、甘くはないという考えを持っているが、子どものころに夢中になったことを思い出すことで、仕事と休日の趣味の割合を再度考えることができるきっかけになった。
早速、来週には近くの低山に登ってみようとスケジュールに入れてみた。

コロナがくれたかけがえのない時間。
自分の子どものときを思い出し、なにが楽しいと思えるのかを考えさせてくれた。

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